御社の広報・営業・採用を強くするホームページの「5つの役割」|ブランド発信・信用情報のすべて

ホームページには、
会社の価値を正しく届けるための
5つの役割(広報・営業・採用・ブランド発信・信用) が備わっています。

この5つが欠けていると、
せっかくの御社の魅力が伝わらず、
ホームページが“働いてくれない”状態になります。
まずは役割を整えることで、会社の力がきちんと伝わり始めます。

でもご安心ください。
ここでお伝えする内容は “理想形” です。

私自身、最初から全部できたわけではありません。
むしろ現場では、
「情報が出てこない…」
「本音を言ってくれない…」
「これじゃページ作れないじゃん!」
と頭を抱えることもたくさんありました。

だからこそ、強く言いたいのはこれです。

完璧にやらなくていい。
できるところを、少しだけ積み上げれば十分強くなる。

ホームページは一気に完成させるものではなく、
“積み上げて育てるもの” です。

まずは、
「これならできそう」というところから始めてください。
たった1つでも整えば、
広報・営業・採用……すべてが確実に前へ進みます。

ここでは、
あなたの会社を強くするための
5つの役割の“はじめの一歩” をまとめました。

目次

ホームページの5つの役割とは?

ホームページには、
広報・営業・採用・ブランド発信・信用
という5つの役割を「備えることができる」仕組みがあります。

しかし多くの会社では、このうち 1〜2割 しか機能していません
その理由はシンプルです。

  • ホームページの役割を知らないまま作っている
  • “見た目” だけを改善しようとしてしまう
  • 自社の強みを言語化できていない
  • 担当者ごとにゴールが違う
  • 広報・営業・採用の導線がバラバラ

だから、
せっかくの強みが “伝わらないまま” になっているのです。

ホームページは、
正しい順番で整えることで、
会社全体の機能が強くなる “経営ツール” に変わります。

① 広報|会社の信頼をつくる“土台”

まず最初に知ってほしいのは、
広報=PRだけではありません。
多くの会社が誤解しています。

広報の中心は、
会社の信用情報を整えること。

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 沿革
  • 理念・ビジョン
  • 事業内容
  • 実績
  • アクセス

ここが整っていないと、
他の4つ(営業・採用・ブランド・信用)が全部弱く見えます。

信頼を得る表現のポイント

✔ 謙遜しすぎない
事実を“控えめにしすぎる”と価値まで消えてしまう。

✔ 事実に気持ちをのせる
淡々と書くと魅力がゼロになる。
誠実さ・大切にしている想いを少し添えるだけで
印象は大きく変わる。

✔ 盛らない。けど、丁寧に。
雑誌のようなコピーは不要。
“自然体の言葉” が一番伝わる。

まとめ

広報は 信頼の7割 をつくる部分。
ここを整えると、
営業・採用・ブランドすべてが強くなります。

② 営業|新規問い合わせを生む“導線”

営業ページは、
自社の価値を“最大限に伝える”ための場所 です。

最も見られているのは:

  • サービス・製品ページ
  • 料金
  • 事例・お客様の声
  • よくある質問
  • 比較ポイント
  • LP(1ページ完結型)

ここが整っている会社は、
問い合わせの量も質も大きく変わります。

問い合わせを生む表現のポイント

✔ 専門用語を控える
伝わっていなければ、価値がないのと同じ。

✔ でも業界あるあるは伝える
御社の”業界あるある”は、世間では知られていないことが多い。
上手に伝えれば、お客様に感動を与えるかもしれない。

✔ お客様の知りたい順に並べる
説明の順番を間違えると“迷子”になります。

✔ 1ページで全体がつかめるように
読む人が迷わない導線をつくるだけで反応が変わる。

まとめ

問い合わせは“たまたま”でも“偶然”でもありません。
正しく情報を整理すれば、
どんな会社でも安定して増やすことができます。

③ 採用|良い人材に“選ばれる”ための役割

採用ページは、
求職者が「ここで働きたい」と判断するためのページ です。

そしてまず知ってほしい事実があります。

✔ 求職者は “必ず” ホームページを見ます。
求人媒体で知った後、ほぼ100%が会社名で検索します。

ここが弱い会社は、
採用にいくらお金をかけても成果が出ません。

✔ 良い人材が欲しいなら、
高額な求人会社に頼む前に“ホームページを死ぬ気で整えるべき”。

求人広告はきっかけにすぎません。
最後の決め手は必ずホームページ だからです。

必要な情報

  • 仕事内容
  • 働く雰囲気(写真・スタッフの声)
  • 求める人物像
  • キャリアステップ
  • 福利厚生
  • 会社の姿勢・価値観

これらが揃うと、
「ここなら安心して働けそう」という
“応募の決め手” になります。

選ばれる表現のポイント

✔ 一番 知りたいことは“仕事内容”
できる限り丁寧に具体的に書く。

✔ 職場の環境や仕事のスタイルが伝わること
一人でコツコツする作業、にぎやかな雰囲気、
体力に自信がある、座り仕事がいいなど求職者が知りたいことを。

✔ 会社の“価値観”をしっかり書く
求職者は“条件”だけではなく“安心”でも応募を決める。

✔ 雰囲気が伝わる写真を使う
文字より写真のほうが100倍早く信頼される。

まとめ

採用は、
営業と同じくらい会社の未来を左右する最重要領域。

ホームページを整えるだけで、
“応募の質”と“採れる人材”は劇的に変わります。

④ ブランド発信|会社の“らしさ”とストーリーを伝える

ブランド発信とは、
会社の“らしさ”を言語化し、外に伝わる形にすること。

ここで最も大切なのが
あなたがずっと話してきた 「価値の翻訳」

多くの中小企業が、
自社の魅力の10%も伝えられていない のは、

  • 謙遜すぎる文化
  • 自分たちを“普通”と思う習慣
  • 誰も褒めてくれない環境

これらが重なっているから。

でも、ブランド発信でやることはシンプルです。


ブランド発信の表現のポイント

✔ 会社の“らしさ”を言葉にする(価値の翻訳)
あなたの会社が「何を大事にしているか」を明確に言語化する。

✔ ストーリーを伝える
創業の思い、こだわり、姿勢。
淡々と書くのではなく、気持ちを添えて書く。

✔ 社内で言葉を揃える
社長 → スタッフ → お客様
この順で同じ言葉が伝播すると、ブランドが固まる。


まとめ

ブランドは“外側”ではなく、
内側の言葉が揃ったときに初めて外に伝わる。

価値の翻訳 × ストーリー × 会社のらしさ
これがブランド発信の核です。

⑤ 信用・サポート|“購入前から” 不安ゼロで信頼を積み上げる**

サポートは “購入後” の話ではありません。
本来は 購入前からすでに始まっている ものです。

人が商品やサービスを選ぶとき、必ず

  • 不安
  • 疑問
  • 誤解
  • リスク
  • 失敗したくない気持ち

が生まれます。

この不安をどれだけ先回りして消せるか
信頼の強さにつながります。

必要な情報

✔ 購入・契約“前”に必要な安心材料

  • サービスの流れ
  • 契約までのステップ
  • よくある質問
  • 他社との違い
  • できること/できないこと
  • トラブルになりやすいポイントの説明
  • 担当者・サポート体制の可視化

✔ 購入・契約“後”に必要な安心材料

  • 使い方ガイド
  • マニュアル
  • サポート窓口
  • トラブル対応方針
  • アフターサービス
  • 運用のポイント

信頼される表現のポイント

✔ 隠さず、誠実に書く
言いにくいことほど丁寧に説明すると
「この会社は信頼できる」と思われる。

✔ リスクと不安に先回りする
プロとして“お客様がつまずく場所”を
事前に明確にしてあげる。

まとめ

サポートは “購入後の追加機能” ではなく、
購入前から始まる「信頼づくりそのもの」。

ここが整っている会社は、
申し込み率・継続率・満足度がすべて上がり、
結果的に 長期のファンが増えていきます

まとめ|5つの役割が揃うと、会社は強くなる

ホームページには
「広報・営業・採用・ブランド発信・信用」
という5つの役割があります。

どれも大きな改革を必要とするものではありません。
ひとつひとつの要素を“わかるところから”整えていくだけで、
ホームページは確実に強くなり、会社を支えてくれます。

  • 広報が整うと、会社の土台が強くなる
  • 営業が整うと、問い合わせの質が上がる
  • 採用が整うと、未来の仲間に選ばれる
  • ブランド発信が整うと、価値の伝わり方が深くなる
  • 信用・サポートが整うと、安心して買ってもらえる

これら5つは、バラバラではなく ひとつながり です。

どれか1つが強くなると、
残りの4つも一気に良くなります。

そして何より、
ホームページが5つの役割を果たし始めると、
会社に起きる変化は実はとてもシンプルです。

  • 良質な問い合わせが自然に増え
  • 無駄な問い合わせが減り
  • 誤解やクレームの芽をつぶす
  • 正しいお客様が集まり
  • 社員の負担が軽くなり
  • 差別化ができるようになり
  • 競合他社より“先に”選ばれるようになる
  • 結果として、会社全体の流れが一気に良くなっていく

ホームページは “飾り” ではありません。
会社を守り、会社を伸ばし、
選ばれ続ける仕組み をつくる “経営の基盤” です。

今日できる小さな改善が、
1年後のあなたの会社を大きく変えていきます。

目次