Webで検索している人は、“ペルソナ(誰が)”ではなく、“シチュエーション(どんな時に)”で捕まえる - 本当に考えて欲しいのは「3つのシチュエーション」だけ

現場で時々、質問される「ペルソナ」で迷う 経営者の方たちのための記事です。
前回は、Webサイトの中ではペルソナ(誰に)では間に合いません。
「どんな時に」が大切だとお話ししました。今回は、実践編です。

この記事は、あえてスイーツや洋服といった「ネットショップ(EC)」の例でお話しします。
なぜなら、その方が誰にとってもシチュエーション(どんな時に)が想像しやすく、本質がつかみやすいからです。

ですが、これは決してECのだけの話ではありません。
サービス業 や BtoB(法人取引)でも、全く同じです。
いえ、むしろサービス業やBtoBこそ、この「どんな時に選ぶのか」が成否を分けるからです。

どんなビジネスであっても、ネットの画面の向こうで真剣に探しているのは、
「大切な あなたのお客様になる人」かもしれません。
そこを常に意識して、自分たちのサービス・事業に置き換えながらぜひ読み進めてくださいね。

目次

Webサイトでは、「誰が」ではなく「どんな時に」です

前回の記事で、私は「Webの現場ではペルソナでは、間に合わない」と書きました。
なぜなら、「32歳、IT企業勤務のMさん」というペルソナ(誰が)を考えている間に、webの画面の先にいるお客様は、もっと自分に合ったモノを探して、どんどん他店へと移動してしまうからです。

インターネットで検索している人は、常に「今、この瞬間の問題」を解決したくて動いています。
(もちろん、なんとなく見たい、探したいもありますよ!)

その時、その人が「誰か」などという悠長なことは言っていられません。いま、そこにいるんですから…
それよりも、「今、どんな状況(シチュエーション)で、何を解決したくて画面を見ているのか」

この「どんな時に」というリアルな状況に、提供側が、どれだけ速く、親切に先回りできるか
Webマーケティングで勝負が決まるのは、ここです。
これしか勝ち筋はないと思います。

では、具体的にどうやってその状況を考えて、ページに落とし込んでいくのか?
→ここからは、私が実際にLPを作るときなどに行っていた「3つの軸」を解説していきます。

……ひとつだけ、ごめんなさい。
実はこれ、戦略として狙ってやっていたわけではなく、若い頃の私が、
目の前のお客様を考えて、普通に自然にやっていたことなんです。
25年経ってようやく言語化できたので、がんばって書かせていただきます。

お客様を「3つの軸」で想定する

① 困り具合(緊急度) 例:やせたい…

お客様が「いつまでに、どれくらい切羽詰まっているか、いないか」という軸です。

  • 来月の結婚式で、ワンピースがきつい…(今すぐ!)
  • 〇月の旅行までに痩せたい(期限あり)
  • 健康でいたいから、痩せたいな~(単なる希望)
  • 「〇kg痩せたい」「筋肉を落としたくない」
     など具体的な希望も…

一人ひとりの状況はぜんぜん違います。
ここで大切なのは、「お客様はそれぞれ違う」ということを理解して、状況を想定できるかです。

だからたくさんの例が必要になります。
そして、一番有効なのがそのたくさんの例の「お客様の声」です。
これをしっかりと読み解いて、ページに散りばめます。
※まだレビューがない場合は、そういうお悩みページを見に行きます。

いろんな状況の人の、いろんな実体験を書いておけば、
「あ、私の状況に近い人がいる」
「私ならこう使えばいいのかな?」
などと、お客様は見つけて共感してくれます。(そこまでやるんですよ!)

そして正しい使い方や、飲むタイミングなどを丁寧に書くこと。
これ意外かもしれませんが、「これ、いつ飲むの?」「どう使うの?」って
お客様がイラっとくるのは良くあることです。
作り手ができることは、その疑問を持たせないことです。

そして最後は、、、「がんばれ〜〜〜!」と心からエールを送ることです。
あなたのその気持ち、伝わります。

② こだわり具合(知識量) 例:コーヒーで

お客様がその商品に対して、どれくらい「詳しいか・あるいは詳しくないか」という軸です。

  • こだわり強: 豆の産地、焙煎度、抽出方法まで細かくチェックしたい
  • 中くらい: 難しいことはわからないけど、せっかくなら「ちょっといいやつ」を飲みたい
  • こだわりなし: みんなが「美味しい」って言うならいい(インスタントはイヤ)
  • (逆算の発想): むしろ「コーヒーの味は好きだけどカフェインはいらない」というデカフェ派も…

その商品の知識量によって、欲しい情報も違ってきます。
→詳しい人には「詳細なスペック」を。
→そうでない人には「これを選べば間違いない」という安心を。

ここでやりがちな失敗は、「詳しくない人」を置いてけぼりにすることです。
専門用語を並べるのがプロではありませんよ。

まずは、「こだわりがない人」や「よくわからない人」に対して、普通の基本になるページを作成します。
そこに、「こだわりゾーン」を設けて、熱心にこだわり層にアプローチします。
※興味がない人は、読み飛ばせるように作る。

「詳しい人だけが買えばいい」という傲慢さは毒です(転換を下げます)。
まずは、全員アプローチすると決意してください。10人いたら全員お客様ですよ。

③ 「誰を」幸せにするのか(目的) 例:お土産のスイーツで

「誰に」ではなく、「誰を」幸せにするかです。その目的は、その時々によってバラバラです。

  • 自分へのご褒美:一日の終わりに、一人で贅沢したい
  • 家族みんなで楽しい時間:切り分けやすさや、子供も喜ぶ味が大事
  • 女子会にもっていくお土産:センスが良くて、写真映えして、話題になるもの
  • 祖父母へのお土産:健康的で、食べやすくて、カラダに優しい甘さ
  • 義母への気遣いスイーツ:絶対に外さない「定番の安心感」と「丁寧な包装」

同じ「お菓子」を販売する場合でも、「誰を幸せにしたいのか」というシチュエーションが違えば、お客様が欲しい言葉は違うと思います。

ここでも「ターゲットは30代女性」なんて考えたりはしません。
だって、その女性は「昨日は自分へのご褒美」で、今日は「義母への気遣い」を探しているかもしれないからです。

だから、ページには「それぞれの目的」に寄り添うヒントを散りばめます

「ご褒美ならこの食べ方がおすすめ」
「ギフトならこの包装で安心」
「手土産なら、こんなストーリー(豆知識)も一緒に渡せますよ」

こうして、お客様が「あ、今の私の目的にぴったりだ」と見つけてくれるように、
たくさんの優しい言葉を書いておきます。

「誰を」ではなく、その人が「誰か」のために、誰を幸せにしたいか考えて書いておく。
10人を捕まえるための、これが最後のピースです。

LPが長くなるのは、親切だから ※ただ長いのではなく、「長くなる」のです

ただ「長い」のではありません。
目の前の一人ひとりの状況や悩みに真剣に向き合おうとすれば、説明も、安心させるための言葉も、自然と「長くなってしまう」のです。(でも できるだけ無駄は省いて、短くね!)

結局、CVR(成約率)を本気で上げたいなら、
小手先のテクニックではなく「目の前のお客様と向き合うこと」です。

「うるさい姑を納得させたい」なんていう、お客様の切実な本音までを想像できるか?です。
そして、それを先回りして解決策を提案できると売れちゃいます。

3つの軸は、常にクロスしています。難しくてできないよと思う方は…

「3つの軸を混ぜて書くなんて無理!」という方は、まずこの手順で進めてみてください。

  1. 基本のページをしっかり作る
    まずは、誰が見てもわかる「普通の基本情報」を丁寧に作ります。
  2. こだわりゾーンを突っ込む
    詳しい人向けの熱い内容は、「ここは全員は 読まなくていいよゾーン」として読み飛ばしOKに入れておく。
  3. 3軸をページの中で、うまく散りばめられなかったら…
    無理にクロスさせようとせず、以下のゾーンに設置する。
  • 【冒頭で】
    「頑張ってる自分へのご褒美に、お義母さんに一目置かれたいあなたへ」と先に呼びかける。
  • 【クロージング前で】
    「こだわり派にも、ちょっと良いものをお求めの方にも(複数)」などと背中を押す。

そうです。「冒頭」で、先に提示しちゃう。もしくは、「クロージングの前」で呼びかけちゃう
これだけでページは劇的に変わります。
ただお願いしたいのは、「商品の基本情報」しっかり作ってください。
これがないとボロボロのLPになっちゃいます。

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