
赤(レッド)で表現する高級感のイメージ
このパレットでは、お正月や授賞式などのお祝い事で多く使われる「赤」を基調に金と白が入ったパターンを紹介します。

品のある落ち着いた濃い赤をメインカラーに、黄色みの強い金色を使うことで、お祝いをイメージした華やかなパレットにしました。紅白になるように白も使い、黒で全体を落ち着かせる組み合わせです。
お祝い事はもちろん、高級な食べ物のイメージにも使える組み合わせです。
光沢をイメージする金のグラデーションを文字に使うと、より華やかになりお祝い感を演出できます。
さらに、赤から黒へのグラデーションを入れると、より高級感が増します。
[カラーキーワード]豪華、お祝い、寿、高級、プレミアム、貴重、授賞式、金、フォーマル
カラーパレットの色の意味(RGB/HTMLカラーコード)
メインカラー(赤)
R176 G0 B0 / #B00000
[赤のイメージ]豪華、寿、情熱的、活動的、意欲的、明るい、暖かい、熱い
お祝いといっても派手な赤ではなく、高級感を感じさせる品のある落ち着いた濃い赤をメインカラーにしています。
人間の血の色でもある赤は、活動的、情熱的な気持ちを高め、購買意欲を掻き立てる色でもあります。彩度が高くよく目を引く色なので、注目させたい部分で使われることが多い色です。
サブカラー1(金)
R208 G169 B0 / #D0A900
[金のイメージ] 高級、プレミアム、お金、金塊、光、輝き、明るい、希望
高価な「金」そのものの色は、 まさに高級感を感じる色です。高価なアクセサリーをイメージする人も多いでしょう。
輝くイメージから、希望を感じる色でもあります。
ただ、あまり多く使いすぎると、品のないイメージを与えてしまうので気を付けましょう。
サブカラー2 (白)
R255 G255 B255 / #FFFFFF
[白のイメージ]清潔、爽やか、上品、純粋、神聖、雪、紙
白は爽やかで清潔感を感じる色です。
上品で神聖な印象も与える色なので、黒や金と組み合わせることで、高級感を感じさせます。
またどの色にも合う色なので、難しい色を組み合わせる時に、全体をまとめることもできる色です。
アクセントカラー(黒)
R0 G0 B0 / #000000
[黒のイメージ]フォーマル、シック、厳粛、高級、モダン、堅い
重たい、暗いイメージのある黒ですが、シャープさと重厚感も感じる色なので、高級なイメージを与える色です。
フォーマルなシーンでも使われる色で、洗練された厳粛なイメージを与えます。
テキストの色としても一番読みやすく、どのシーンにも合う色です。
他のどの色からも影響をうけないことから、自信を感じさせる色でもあります。
赤(レッド)で「高級感」を感じさせる理由
赤は、情熱・エネルギー・意志を強く感じさせる色です。
人の感情に直接作用する色で、
「迷わせない力」を持っています。
高級感のある赤は、
派手さや刺激ではなく、
自信・覚悟・芯の強さを感じさせます。
使い方次第で、
「安っぽい赤」にも
「圧倒的な存在感のある赤」にもなる、
振れ幅の大きい色です。
赤(レッド)を使うときの注意点
赤は非常に主張の強い色です。
使い方を誤ると、
うるさい・焦らせる・安売り感が出る
といった印象になりやすくなります。
特に、
- 彩度が高すぎる
- 面積が広すぎる
- 意味づけなく使う
と、「強さ」ではなく
雑さや必死さが前に出てしまいます。
高級感を出す赤には、
抑制と理由が必要です。
赤(レッド)が向いているケース・向いていないケース
赤(レッド)が向いているケース
- 強い意志や哲学を打ち出したいブランド
- 価格・品質・立場に自信があるサービス
- 「選ばせたい」より「選ばれる」側でいたい場合
赤は、
覚悟を示すための色として使うと、
非常に高い説得力を持ちます。
赤(レッド)が向いていないケース
- 安心感・やさしさ・中立性を重視したい場合
- 初回接点で不安を与えたくないサービス
- 情報整理が十分にできていない状態
赤は、
設計が甘いと一瞬で評価を落とす色です。
強いブランドほど「赤の意味」を使い分けている
赤を使う強いブランドは、
「赤だから目立つ」という理由では使っていません。
ブランドごとに、
どんな赤を、どんな意味で使うかが明確です。
たとえば、
- マクドナルドの赤は、
活力・スピード・楽しさを感じさせる、
パキッとした行動を促す赤。 - 無印良品の赤は、
黒に近い深みのある赤で、
主張よりも思想を感じさせる、
静かな覚悟の赤。
同じ赤でも、
彩度・深さ・温度が違えば、
伝わるメッセージはまったく変わります。
強いブランドほど、
「赤を使うかどうか」ではなく、
「どんな意味の赤を使うか」を選んでいるのです。
セブンイレブンは「色」でも勝ちにいっている
セブンイレブンのブランドカラーは、
赤・オレンジ・緑という、一見バラバラな組み合わせです。
でもこの3色には共通点があります。
それは、人が「食べられる」と感じやすい色であること。
- 赤:食欲・温度・エネルギー
- オレンジ:安心感・親しみ・楽しさ
- 緑:新鮮さ・安全・健康
この組み合わせは、
無意識に「食べても大丈夫」「ちゃんとしてそう」という
直感的な安心感をつくります。
さらに美味しそうな色でもありますね!
セブンイレブンが強いのは、
ロゴや商品だけでなく、
色の段階で“選ばれる理由”をつくっているからです。
だからこそ、
後発のコンビニが簡単に追いつけないのです。
ネットショップにおいて、赤は「売れる色」になりやすい
ネットショップでは、
赤は もっとも売上に直結しやすい色のひとつです。
特に、
- 食欲を刺激する
- 温度やおいしさを想起させる
- 「今ほしい」という感情を後押しする
といった特性から、
とくにグルメ分野では非常に強く作用します。
実際、
全体のトーンを
ブルー系から赤系に変更したことで
売上が伸びた事例は少なくありません。
これは偶然ではなく、
青が「考えさせる色」なのに対し、
赤は 行動を促す色だからです。
赤は、
ネットショップにおいて
「判断を早めたい場面」で
非常に合理的な色だと言えます。
【よくされる質問】「色見本の書籍はどれを選べばいい?」
【答え】私たちは、迷うことなく「桜井輝子さん」一択です
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上記もしくは、以下の「日本の美しい色」もおすすめです。
「(日本の伝統色(和の色)」は、優美で品格のある色が多いです。まさに高級感を表す色だと思います。
(執筆者:ころまるん)




