ブランディングを成功に導く方法とは?

「何をしたのか?」を書かなければいけないと、検証を続けて3日間、大変憂うつな気持ちになったのですが…

一番問題になったのは、Webブランディングの成功の判断基準をどうするか?です。ここがあいまいではダメですよね。

わかりやすく考えて、コーポレートサイト、ECサイトを「Webブランディング」したことで、

  • コンバージョン(CV)が大きく改善した
  • 会社・店舗の売り上げが倍以上になった

を成功の基準とさせていただきます。
(実際に5倍以上にもなった会社もあります。もちろんWebだけではなく、他の要因もあったと考えています)

実際にやっていたことをまとめました。

目次

全体ではなく、「サービス・商品」など個別のブランディングから始める

初めてのブランディングに、いきなり会社全体などと考えてしまうと、時間がかかりすぎるので、小さいところから、細かく分けて徹底的にブランディングにトライします。 ※全体は一番最後です。

とにかく、「ブランディング = 売り上げが上がる」のですから、1サービス・1商品でいいので始めてみましょう。

Webの場合、目指す指標は、コンバージョン(CV)が上がることです。

まずは、1サービスや、1商品からスタートします。

これは、ブランディングの練習のようなものです。気負わずに始めましょう。

御社の1サービス・1商品で、「売り上げを上げたいもの」をピックアップし、それをヒットさせるにはどうしたらいか?を、徹底的に考えます。

それには、そのサービス・商品の「いいところ」を見つけるところからスタートです。

手順1:そのサービス・商品の「いいところ(セールスポイント)」を死ぬ気で50個考える

Excelファイルに、だーっと箇条書きで書く。また、まったく同じでなければ、似たものが複数あってもOK。
⇒この時、「そんなにたくさん無いです~」と必ずギブアップ者がでます。でも最低でも30個は必須です。
理由は、日本って「いいモノだらけ」ですよね。どこの会社も頑張ってます。その中で、いいところ10個しかありませんは、「売れない」になってしまいます。だから死ぬ気で探します。

これを行うには、その「サービス・商品」の開発者、マーケティング担当、やり手の営業マンなど、「売りたい」思いが強いメンバーを選んでください。

【ポイント】

  1. 「いいところ」は、他社との比較ではありません。「○○の会社の方がいい」などではなく、「私たちは、ここがいいと思う」で大丈夫です。
  2. 良く私がいわれることとして、「それは業界では普通です。だから書けません」もあります。
    みなさんの普通である「業界あるある」は、お客さまは、知りませんのでぜひ堂々と書いて教えてあげてください。
  3. 複数の人数で行う場合は、一人ひとりが50個ずつ記入する。(別々に書いて、いいところ200などにする)
  4. 30個と書きましたが、ぜひ50個トライしてください。(最後に苦し紛れに書いた内容がすごく良かったりするので、苦しんで、ひねり出して欲しい。)

手順2:必死でひねりだした「いいところ」を5個以上のエピソードにまとめる

⇒「いいところ」の箇条書きを、似た内容ごとにグループで分けてから、「箇条書き」を少しずつまとめて、「エピソード」のような短い文章(2~3行ぐらい)に仕上げる。
※できる場合は、8個でも10個でもOK。(このプロセスはとっても大事です)。

手順2までのポイントとしては、まだ完成度が低くてもまったく問題ないです。「とりあえずまとめる」ことが大切。
言葉にすると、より明確に「○○なサービス・製品だったのか…」と一気に自分たちの認識も変わります。

この段階で、おおまかですがお客様に「売るための理由付け」ができあがります。

ですがそれを、一気に転換して…

手順3:そのサービス・製品を「買う理由」を探します

⇒ここは劇的な転換点です。「いいところ」は、売り手として「売れる理由」を徹底的に考たと思います。
それはとても大切ですが、それを一気に「買う理由(買いたい人の気持ち)」に転換して、上記のエピソードを書き直します。

売りたい自分買いたい自分は、まったくの別人です。(この認識ありますか?)

もちろん、「売りたい気持ち」はとても大切です。ですが最終的には。「買いたい人」の気持ちがわからないと「売れない」と強く認識してください。

ネットショップの仕事をしていて気が付きましたが、世の中には、似たような商品が死ぬほどあります。そして、実際にネットに並んでいる商品は同じようなものだらけです。それなのに「売れる店・売れる商品」が必ずあります。不思議ですね?

ある時、気づきました。特にWebの場合は、お客様は「検索」で来店されます。その検索をしている時点で、その方は明確な「見込み客」です。(探してるんですから)

⇒「絶対欲しい」とまでは思っていなくても、「まあまあ欲しい」状態です。

【提案します】 特に「決め手がない」なかで、「まあまあ欲しいもの」をポチっとするとしたら、それは、「買う理由(決め手)」を作ってさしあげればいいだけです。お客様は「買う理由」を探しています。
※すべての人に刺さるとは言えませんが、必ず数%の人に刺さります。それだけでCVは劇的に改善します。

お客様は、「買いたい気持ち・買う必要性がある場合」に、
最後は「買う理由」で背中を押してもらいたいと思っています。

私はそれから、徹底的に「売れる理由」ではなく、「買う理由」をお客様に提供しました。(天然にやっていたのですが…)

【「買う理由なんか わからん」と思ったあなたは…】

  • 「買う理由」がわかりそうな人をメンバーに入れる(社内)
  • 外部の「買いそうな人」を全力で探して話しを聞く(顧客・身内など、該当しそうな人)
  • Webの場合は、お客様のレビューなども有効

また、顧客とのコミュニケーションを、普段から変える努力が必要な方もいると思います。

大変ですか? でもこれが一番簡単です!

手順4:「買う理由」をまとめたら、「買う理由」の言葉を「キャッチコピー」に書き直す

Webにする場合、上記の箇条書き、エピソード、キャッチコピーを配列してLPをつくる。

「いいところ」ってあいまいすぎない?

「あいまい」が大切です。あいまいだからこそ、たくさん出てきます。

どうしてもやりにくい場合は、たとえば先に「○○について」など、複数のジャンルを決めから書いてもいいのですが、その内容に引っ張られて、そのことしか書けなくなります。
そうではなく「とにかくいいんだよね」ということを思うままに書きます。

あくまで例ですが、誰かが「○○が好き」と自分の気持ちを書いたとします。子どもっぽい言葉ですが、これはすごく大切な気づきになる言葉です。
あああ。。。そうだよ好きな人いっぱいるよね。「好きな人ってどう思うんだろう?」など、本質的なことに戻って考えられるチャンスにもなります。

「いいところ」を探すときに、ブレストは禁止

私は「ブレスト」が嫌いです… (^^;

いろいろなチームで、何度もトライしましたが、必ずこんなことが起こります。

  1. 「似てて、違う意見」が出にくい(発言者が、似た意見だと言わなくなる)
  2. 「強い意見をもった人」に引っ張られて、同じ感じになる(意外な意見が出なくなる)
  3. ブレストに気後れする人がいる(ブレストに馴れるだけで精いっぱいの人もいる)
  4. 時間切れを起こしてしまう(考えるペースがゆっくりな人もいます)
  5. 「否定しない」を守れない人がいる(やんわり否定する人がいる)

普段、あまり意見を言わない人ほど、意外なことを考えていたりして面白いです。
その方の言葉を大切にするために、別々、バラバラに50個を書いてもらった方が絶対にいいです。

「会社のコンセプト」がわかっている場合

まとめ

これのどこがブランディングなんだ?と言われてしまいそうですが、

ブランディングは、「受け手にどう伝わるのか」が最も大切なポイントになります。

また、ブランドになるということは、「そのお客様にとってブランドなのか?」です。

(執筆者:あざやか)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次