
PDCA。
この言葉を聞いた瞬間に、
「うっ…」となる人は、実は少なくありません。
- 分かってるつもりだけど、しっくりこない
- 正論すぎて、逆に動けなくなる
- これを言われると、止められている感じがする
もしそう感じているなら、
それはあなたがダメなのではなく、
PDCAという言葉の使われ方に問題がある可能性が高いです。
このページでは、
PDCAを「正しい手順」として説明しません。
なぜ腹落ちしないのかを、順番にほどいていきます。
そもそもPDCAとは?
PDCAとは、次の頭文字です。
- P:Plan(計画)
- D:Do(実行)
- C:Check(確認)
- A:Act(改善)
一般的には
「この順番で回しましょう」
と説明されます。
でも、ここで多くの人が引っかかります。
なぜPDCAは苦しくなりやすいのか
PDCAが苦手な人の多くは、
D(やってみる)前に止められる経験をしています。
- まだ計画が甘い
- ちゃんと検証したの?
- 一度立ち止まって整理しよう
こうして
「先に進みたい感覚」を止められる。
するとPDCAは、
前に進むための考え方ではなく、
ブレーキの言葉として記憶されます。
PDCAが向いている人・向いていない人
ここ、かなり大事です。
PDCAは、
- 何から考えればいいか分からない人
- 失敗を振り返れない人
- 感覚だけで突っ走ってしまう人
にとっては、とても役立つ補助輪です。
でも一方で、
- 全体像が先に見える人
- 頭の中で仮説と修正が同時に起きている人
- 走りながら考えられる人
にとっては、
思考を分解されすぎて、逆に遅くなることがあります。
「回していない」のではなく「すでに回っている」
PDCAが腹落ちしない人は、
実はPDCAをやっていないのではありません。
無意識にやっています。
- やりながらズレに気づく
- 途中で方向を変える
- 結果を見て次を考える
これも立派な
Plan → Do → Check → Act です。
ただ、
順番どおりに言語化していないだけ。
PDCAが「正解」になった瞬間に起きること
問題は、PDCAが
考え方ではなく、正解として扱われたときです。
- PDCAを回していない=ダメ
- 手順どおりでない=未熟
- 速すぎる=危険
こうなると、
思考が止まり、判断が遅れ、
挑戦が減ります。
Webや仕事の現場で起きていること
Webの現場では、特にこのズレが起きやすいです。
- 仮説はすぐ試したい
- 市場や反応は早く変わる
- 完璧な計画を待っていたら遅い
それなのに
「まずはPDCAをきちんと回しましょう」
と言われる。
この違和感は、とても正常です。
PDCAは「守るもの」ではなく「戻る場所」
ここが一番伝えたいポイントです。
PDCAは、
- 常に守るルールではなく
- 毎回たどる手順でもなく
迷ったときに戻るための型です。
- いま何を考えてる?
- どこを見て判断した?
- 次に何を変える?
それを整理するためのフレーム。
PDCAを「回さなくてもいい」ケース
はっきり書きます。
- 先が見えているとき
- 小さく試しているとき
- 修正が前提の作業
この場合、
PDCAを意識しすぎる必要はありません。
思考が回っているなら、それで十分です。
まとめ:PDCAが腹落ちしないのは、あなたのせいじゃない
最後にまとめます。
PDCAとは、
- 正しい順番ではなく
- 守るべきルールでもなく
- 考えを整理するための道具
腹落ちしない人は、
すでにその外側で思考しているだけ。
「回していない」のではなく、
回す必要がない速度で考えている。
そういう人も、確実にいます。
PDCAは、戻る場所があって初めて意味を持ちます。
目的も判断軸も決まっていないまま
「回せ」と言われても、前に進めません。
もし苦しく感じているなら、
それはあなたの問題ではなく、準備不足の問題です。
