
※この話は、幼稚園ぐらいまでのお話です。
北海道・稚内市に住んでいたころの
断片的な記憶をまとめたものです。
エピソード1:一人で海に行って、めちゃくちゃ怒られる
家から海までは、歩いて15分くらい。
気づいたら、私はよく一人で海に行っていた。
目的は、貝殻拾い。
貝は、季節や天気によって
拾える貝の種類が違ったので、それが楽しくて夢中で集めていた。
今なら完全にアウトだけど、
当時の私は「海 = 近所」くらいの感覚だった。
もちろん、帰ったらものすごく怒られた。
実は、私が子どもの頃の稚内は、
海開きが2週間ほどしかなく、寒すぎてほぼ泳げない。
なので海が開くと、家から水着に浮き輪をつけたまま、
全力で走って海に行っていた。
※ちなみに今は、気候がだいぶ変わったので、
当時よりは、ちゃんと泳げると思います。
エピソード2:クジラ、タラバガニ… サイレンが鳴ると、町が動く
当時の稚内には、クジラ漁があった。
サイレンが鳴ると、
町の人たちが一斉に集まる。
目の前には、10メートル級のクジラ。
兄と一緒に、クジラの前でピースして写っている写真が残っている。
なかなか攻めた体験が多かった幼少期だと思う。
また、父の友人に漁師さんがいて、
兄はその船に乗せてもらったことがある。
※これは昔の話です!今は絶対にプロ以外は漁船には乗れません。
釣ってきたのは、なんとタラバガニ!
両足を伸ばすと、1メートル以上。
カニの足を伸ばして撮った写真も残っている。
この頃から、海は友達。
エピソード3:車が浮いた、雷が地面に刺さる…
台風だったのか、嵐だったのか。
家族で海沿いの道を車で走っていたら、
突然、ざぶーんと大きな波がきた。
車が、一瞬浮いた!
私たち兄妹は
「きゃあああああ!」と大喜び。
父は、真っ青だった。と思うw
また別の日に…
何もない場所で、雷が地面に刺さるのを見たことがある。
空が紫色に染まって、
雷が、黄色いジグザグになって落ちてきた。
あのとき、本気で思った。
「漫画は嘘じゃない」と…。
エピソード4:青大将… それ、玄関の前にいなくていいやつ
幼稚園から家に帰ってきたら、
家の玄関横にあった台の上で、青大将がとぐろを巻いて寝ていた。
ちょうどドアノブの近くに顔があって、
母が帰ってくるまで家に入れなかった。
蛇に にらまれて泣いた。
今もトラウマ… (-_-;)
エピソード5:ちゃっかり給食をもらう
母は当時、小学校の給食のおばさんだった。
だから、幼稚園の帰りに寄り道をして、
ときどき、給食をもらって食べていた。
揚げパンの日はいつ?と
確認してから行く私は、
我ながら ちゃっかりしていた。
エピソード6:豚はかわいい。でも、豚肉は大好き
近所に養豚場があって、
そこの女の子と仲良しだった私は、
いつも豚さんたちと遊んでいた。
子豚ちゃんは、しっぽをフルフルして、
つぶらな瞳がとってもかわいい。
それに きれい好き。本当にかわいい…
でも、豚肉は大好きだった。
ドラマのような葛藤は、私にはなかった…。
エピソード7:幼稚園児、漁師の宴会に参加する
カニ漁師のおじさんは、父の友人だった。
海で貝殻を拾っていたら、
「お姉ちゃん、おいで~」と声をかけられ、
なぜかそのまま、漁師の宴会に参加w
ウニ、イカの刺身、ウシオ汁と、
贅沢な魚介類を食べ放題…
幼稚園児にして、漁師の宴会にデビュー。
当然、親には怒られた (-_-;)
エピソード8:60万円のチャウチャウ
そのカニ漁師さんの家では、当時は まだ珍しかった
チャウチャウを飼っていた。
値段は、60万円。
なぜか、その金額だけは今も鮮明に覚えている。
すごく可愛かったので 遊びたかったけれど、
「ガウ!」と歯をむき出しにされて、
怖くて近づけなかった。
私の初チャウチャウ体験だ。
エピソード9:朝起きたら、玄関が収穫祭
ある朝、起きて家を出ようとしたら、
カランカラン という音…
玄関の前に、置いてあった一升瓶が転がったのだ。
中身は、牛乳。
しかも、搾りたて。
分離していて、上にバターみたいなのが浮いている。
「え、これすごくない?」
「おおおお…」
と、きょうだいで盛り上がる。
別の日には、
玄関の前に、米袋がふたつ置いてあった。
中身は、とうもろこし。
量がすごい。
近所に配って歩いても、まだ余る。
仕方がないので、全部ゆでて、実を外して、
袋に入れて、冷凍する。
これが、本当に大変だった。
あとから気づいたこと
こうして振り返ると、
北海道あるあるなのかもしれないけど、
なかなか面白い幼少期を過ごしていたw
自然と、人と、食べることが、
ぜんぶつながった場所で育っていたのだと思う。
海で遊んで、仕事して…
生きることと、働くことが、
分断されていなかった。
だから今でも私は、
「人・仕事・暮らし」がバラバラに語られる話に、
どうも違和感を覚えてしまう。
この感覚は、
もう少し大きくなってからの話につながっていく。
「食べもの」と「仕事」が、
一本につながった瞬間の話だ。
それは、また別のエピソードで (⁎ᵕᴗᵕ⁎)♡
