
「コンセプト」「世界観」「ブランディング」は、
デザインやWeb、マーケティングの話題で頻繁に使われる言葉です。
ただし、この3つはセットで語られることが多い一方で、
それぞれの役割が整理されないまま使われていることも少なくありません。
ここでは、
どれが正しい・間違っているという話ではなく、
役割の違いをシンプルに整理します。
まず結論:3つに上下関係はない
最初に押さえておきたいのは、
コンセプト・世界観・ブランディングは
どれが上・下という関係ではないという点です。
役割が違うだけで、
目的も使われ方も異なります。
混乱が起きるのは、
同じ文脈で同じ意味として使ってしまうことが多いからです。
コンセプトとは
コンセプトとは、
全体を通して共通する考え方や軸を指します。
企画や制作、Webサイトの設計などで、
「今回は何を大事に進めるのか」
「どの方向にそろえるのか」を決めるための
判断の基準になるものです。
コンセプトは、
- 考えるためのもの
- 選択肢を整理するためのもの
- ぶれを減らすためのもの
という役割を持ちます。
そのため、
コンセプトそのものは目に見える形では存在せず、
文章や言葉として共有されることが一般的です。
世界観とは
世界観とは、
全体から感じ取れる雰囲気や印象のまとまりを指します。
色やデザインテイストだけでなく、
文章のトーン、写真の雰囲気、情報の出し方など、
複数の要素が組み合わさった結果として伝わるものです。
世界観は、
- 受け手がどう感じるか
- どんな空気感として伝わるか
という「結果」に近い概念です。
コンセプトが考え方だとすると、
世界観はその考え方が形になったときの見え方と言えます。
ブランディングとは
ブランディングとは、
コンセプトを考え、
世界観をそろえ、
それを継続して積み重ねていく活動全体を指します。
一度作って終わりではなく、
- 続けること
- 揃え続けること
- 同じ印象を積み上げること
こうしたプロセスそのものが、
ブランディングと呼ばれます。
ブランディングは、
考え方や見た目そのものではなく、
運用や積み重ねを含む行為です。
3つの違いを整理すると
この3つを役割で整理すると、
次のように考えると分かりやすくなります。
- コンセプト
→ 考えるための軸
→ 何を大事に進めるかを決めるもの - 世界観
→ 伝わった結果の印象
→ 雰囲気・空気感・見え方 - ブランディング
→ 続けていく全体の取り組み
→ 揃え続け、積み重ねること
一文でまとめると、
コンセプトは「考え方」、
世界観は「見え方」、
ブランディングは「続け方」
という関係になります。
なぜ混同されやすいのか
この3つが混同されやすい理由のひとつは、
実務では同時に語られることが多いからです。
また、
- 抽象度が近い
- 正解が一つではない
- 感覚的に使われることが多い
といった点も、混乱を招きやすくしています。
そのため、
言葉の意味を厳密に定義するというより、
役割を分けて理解することが大切になります。
まとめ
コンセプト・世界観・ブランディングは、
どれも重要ですが、担っている役割は異なります。
- コンセプトは、考えるための軸
- 世界観は、伝わった結果の印象
- ブランディングは、それを続けていくこと
この違いを整理しておくだけで、
デザインやWeb、企画の話は
ぐっと噛み合いやすくなります。
