【番外編4】顧客満足を育てる三角形モデル| 0円改善 × 101%改善 × 仕組み化 = 顧客満足文化

※この記事は、主に中小企業・小規模事業の経営者の方を想定して書いています。

顧客満足は、「やる気」や「気持ち」で育つものではありません。
実はもっとシンプルで、もっと再現性があり、
そしてどの会社でも“今日から”始められるものです。

その仕組みを一番短い言葉で表すと、こうなります。

0円改善(気づき) → 101%改善(積み上げ) → 仕組み化(固定化)

この三段階を踏むだけで、
お金をかけずに顧客満足が育ち、
結果としてブランド力が高まり、
会社の文化にまで昇華されていきます。

ここでは、25年の現場から導き出した
“顧客満足を育てる三角形モデル”を紹介します。

目次

顧客満足は「小さな気づき」から始まる ― 0円改善

現場でよくある“0円改善”を、言葉にすると

0円改善とは、お金も時間もかけずに
今日からできる“小さな顧客満足”を生む改善のこと。

これは単なる作業効率化ではなく、
“心の改善”、“印象の改善”、“気遣いの改善” が中心です。

なぜ効果があるのか

  • 顧客が感じる微差をつくれる
  • スタッフの負担が増えない
  • 継続しやすい
  • 即効性がある
  • 会社の「姿勢」として伝わる

どれもコスト0円。
だからこそ、始めやすく、誰でもできる。

具体例

  • ご案内の文言をすこし柔らかくする
  • お客様が迷わない導線に整える
  • 注文後のメールに“ひとこと”添える
  • 梱包の見た目を揃える
  • ページの誤解を招く文を修正
  • レビューで指摘された細部を改善する

大きな改革よりも、こうした1つひとつの“気づき”が
顧客の心に残る差となります。

今日の1%を積み上げる ― 101%改善

101%改善の考え方をもう少し丁寧に理解したい方は、
こちらで全体像をまとめています。
👉 関連:101%改善の法則|小さな積み重ねで成果を最大化する方法

101%改善の定義

101%改善とは、
今日できる“わずかな改善(1%)”を積み重ねることで、
最終的に 誰も真似できない120%の顧客満足 に育てる方法。

一気に120%を狙うと失敗する理由

  • 再現できない
  • 続かない
  • 現場が疲れる
  • 品質がブレる
  • 結局“その人だけの成果”で終わる

だからこそ、小さな1%を積むことが最も強い

101%改善の本質

101%改善は「やる気」で続けるものではなく、

  • 負担が少なく
  • 気軽に続けられ
  • 無理がなく
  • 自然と質が上がり
  • 気づきが増える

という“習慣”として成立する改善法です。

0円改善とのつながり

0円改善の多くは、
まさに 「今日できる小さな改善=101%」 に該当する。

→ だからこの2つは“兄弟のような関係”。

仕組み化とセットで初めて力を発揮する

101%改善は積むだけでは「良い行動」で終わる。
固定しないから三日坊主にもなる。

だからこそ…

101%改善 × 仕組み化= 顧客満足の自動装置

になる。

101%を固定化して“文化”にする ― 仕組み化

続く会社がやっている“仕組み化”を整理すると

仕組み化とは、
誰がやっても同じ品質で再現できるように“固定”すること。

なぜ仕組み化が必要なのか

  • 三日坊主がなくなる
  • 自己満足で終わらない
  • 忙しい日でも再現できる
  • スタッフが変わっても続く
  • 新人でも高品質が出せる
  • 組織のストレスが減る
  • “質の保ち方”が自動化される

仕組みになると、
顧客満足が“偶然”ではなく“必然”で生まれる。

現場で実際にあった「101% → 仕組み化」の成功例

あるオーナーは、
改善の発見を“文化”として根づかせる仕組み を作っていました。

その仕組みとは…

① 改善ボックスの設置

スタッフが気づいた改善点を紙に書いて入れるだけ。
内容がよければ1件300円 の報酬がもらえるという簡単な制度。

② 改善案は2種類で募集

  • お客様のための改善
  • スタッフのための改善(働きやすさの改善)

この2つを分けて募集したことで、
スタッフは「誰のための改善なのか」を意識するようになり、
質の高い改善案が自然に集まるようになりました。

③ 1か月で80件以上集まったことも

改善内容は本当に“小さなこと”が多いのですが、
その積み重ねが大きな違いをつくります。

たとえば…

  • 電話の位置が逆向きで取りにくい
  • 作業動線の途中に物があって毎回よけていた
  • 注意書きが小さくてお客様が読み飛ばしてしまう
  • 案内文の一部が誤解されやすい
  • よくある質問に丁寧に答えていない

こうした“微差の改善”が繰り返されることで、
店舗全体のストレスが減り、働きやすくなり、
顧客満足と業務効率の両方が向上しました。

④ 仕組みによって「三日坊主」がなくなる

この制度のすごいところは、
改善が“イベント”ではなく“ルーティン”になったこと。

  • 気づいたらすぐ書く
  • 毎週チェックする
  • 実施したらフィードバックする

これが習慣化され、
スタッフ全員が自然と101%改善を行うようになりました。

結果として、
改善ボックス → 101%改善 → 仕組み化
の三角形が完全に回り続けるようになったのです。

三角形モデル

  • 一段目:0円改善(気づきの入口)
  • 二段目:101%改善(積み上げ)
  • 三段目:仕組み化(基盤・固定)

三角形モデルが強い理由

  • コストゼロで始められる
  • 継続できる(無理がない)
  • 組織に浸透する
  • 再現性が高い
  • 人材にもやさしい
  • ブランド価値として積み上がる
  • “良さ”が文化になる

顧客満足を「偶然のサービス」ではなく
“仕組み”として育てる唯一の方法です。

まとめ:顧客満足は「仕組み」で育つ

顧客満足は才能でもセンスでもなく、
「気づき → 積み上げ → 固定化」という
ごく真っ当で、誰でもできる流れの中で育ちます。

そしてこの三角形は、
何十年も事業を続けるための“強いブランドの土台”になります。

0円改善から始め、
101%改善で育て、
仕組み化で文化にする。

今日からできるのに、
一生役に立つモデルです。

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