ビジネスやWeb制作の現場では、当たり前のように専門用語が飛び交います。
しかし多くの経営者にとって、
ブランディング・マーケティング・Web改善の言葉は
「なんとなく聞いたことはあるけれど、
正確にはわからないもの」の代表です。
この辞典では、ブランディングやWeb制作でよく使われる用語を、
できるだけ短く、やさしく、実務に結びつく形でまとめました。
専門知識を深めるためではなく、
1つの用語の「意味」「何に役立つか」「どんな場面で使うか」が
すぐ理解できるように構成しています。
Web担当者、デザイナー、経営者、すべての方にとって、
あなたのブランドを正しく伝え、
成果につなげるための道しるべとしてお使いください。
制作会社さんなどとの打ち合わせで、
聞き慣れない言葉があったとき、
そっと確認できるガイドとしてお使いください。
なお、各見出しの直下には、
特に大切な要素を短くまとめた“最重要ポイント”の欄をご用意しています。
先にその部分だけ確認していただくだけでも、
全体の理解がスムーズになります。
ブランディングの基礎用語(6項目)
① ブランド(Brand)
“正しく伝わる状態”をつくる根っこ。すべての判断軸がここから始まる。
ブランドとは、会社や商品に対してお客様が自然と抱く「印象や信頼」の総称です。ロゴや色だけでなく、接客、広告、Webサイト、口コミ、購入後の体験など、あらゆる接点の積み重ねで形づくられます。良い印象が積み重なるほど、選ばれやすく、比較されにくい状態をつくれます。
② USP(Unique Selling Proposition)
“選ばれる理由”の中心。USPは「自社だけが持つ独自の強み」を示す言葉です。
品質・スピード・専門性・安心感・サポートなど、他社にはない価値を特定し言語化します。USPが明確になると、サイトの文章、広告の切り口、営業トークが一貫し、お客様の迷いが減ります。
③ ポジショニング(Positioning)
“どこで戦うか”を決める。USPを外の世界(市場・顧客)に橋渡しする概念。
ポジショニングは「市場の中でどこに立つか」を決める考え方です。他社との違い、強み、得意とする領域を明確にし、“どの枠で勝つか”を定義します。明確なポジショニングを持つ会社ほど、お客様が比較しやすく、選ばれる理由が一目でわかります。
④ ブランディング(Branding)
ブランディングは「望ましい印象を意図的につくり、広げていく」一連の活動です。
商品やサービスの価値を正しく伝え、迷わせず、安心して選んでもらうための仕組みづくりともいえます。デザインだけでなく、言葉、接客体験、サービス品質などすべてを一貫させることで成果が出ます。
⑤ ブランド体験(CX)
CX(Customer Experience)は「お客様が会社と接したすべての体験」です。
サイトの見やすさ、問い合わせのしやすさ、返信の丁寧さ、商品の梱包など、あらゆる場面での“感じ方”がCXです。体験がよいほど口コミや紹介が生まれ、ロイヤルティ向上につながります。
⑥ ペルソナ(Persona)
ペルソナとは「理想のお客様像」を具体的に描いた資料です。
年齢・職業だけでなく、悩み、価値観、行動パターンまで設定することで、“誰に向けて伝えるか”が明確になります。ペルソナが曖昧だと、Webも広告もぼやけ、強みが伝わりにくくなります。
ブランド戦略の用語(4項目)
⑦ ブランド戦略
ブランド戦略とは「どんな印象をつくり、誰にどのように伝えていくか」を長期的に設計することです。
商品、デザイン、価格、メッセージ、サービス品質などを一貫させる“軸”をつくる役割があります。戦略が明確だと意思決定がスムーズになり、ブレない発信が可能になります。
⑧ MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)
MVVは会社が大切にする“存在意義・目指す未来・価値観”のまとめです。
社内外に対して会社の方向性を示す基盤となり、採用やブランドメッセージにも影響します。MVVが整っている会社は、判断軸が明確で、自然と価値観が合う人材や顧客が集まりやすくなります。
⑨ バリュープロポジション(Value Proposition)
バリュープロポジションは「お客様にとって特に価値のある提供内容」のことです。
同じサービスでも、スピード、品質、安心感、専門性など、会社ごとに強みは異なります。何を最も価値として伝えるのかを決めることで、選ばれる理由がより明確になります。
⑩ STPマーケティング
STPは「分類(S)→ターゲット(T)→立ち位置(P)」を決める基本フレームです。
市場を細かく分け、誰に向けるかを明確にし、どの位置で勝つかを定義します。STPが明確になると、広告効率やWeb導線が劇的に改善します。
Web・デザイン制作の用語(5項目)
⑪ ファーストビュー(FV)
迷子ゼロの核。USP+ポジション+ペルソナを一瞬で伝える場所。
ファーストビューは「サイトを開いた瞬間に見える部分」です。3〜5秒で“何の会社か・誰向けか・強みは何か”が伝わる構成が理想です。ここで伝わらないと、スクロールされる前に離脱が起きやすく、Web成果に直結します。
⑫ トーン&マナー
トーン&マナーは「言葉・デザイン・写真・色などの統一された雰囲気」のことです。
やさしい・誠実・専門的など、会社の性質を表す重要な要素です。統一されていると、どのページでも違和感がなく、ブランドの信頼感が高まります。
⑬ キービジュアル(KV)
キービジュアルはブランドを象徴するメイン画像・メインデザインのことです。
会社の世界観を視覚的に一瞬で伝える役割があり、Webサイトの第一印象を決めます。写真やイラストの選定が適切だと、ペルソナに強く響きやすくなります。
⑭ ワイヤーフレーム(WF)
ワイヤーフレームはWebページの“構造設計図”です。
どこに何を配置するかを決め、読みやすさと導線を最適化します。デザイン前に構造を固めるため、制作がスムーズになり、伝わるページをつくる基礎になります。
⑮ カラーパレット
カラーパレットはブランドで使用する色の基本セットです。
メインカラー、アクセントカラー、背景色を統一することにより、Webや広告の印象に一貫性が生まれます。色は初見の印象を大きく左右するため、ブランド体験を支える重要要素です。
マーケティング・運用の用語(4項目)
⑯ CV(コンバージョン)
Web成果の最終目的。「何を達成したいサイトか」を明確にする最重要指標。
CVはWebサイトで達成したい“成果”のことを指します。問い合わせ、資料請求、購入、予約などが代表です。CVが明確でないと、どんな情報を配置するべきか判断できず、改善の方向性も定まりません。Web戦略の中心となる指標です。
⑰ SEO(検索エンジン最適化)
“見つけてもらう”ための基盤。辞典・記事・体系化された説明はSEOで最強の武器。
SEOは検索で見つけてもらうための改善活動です。文章構造、専門性、内部リンク、ページ速度、ユーザー体験などを整えるほどGoogleの評価が上がります。辞典のような“体系的な情報”は特にSEOと相性がよく、信頼性を高める効果があります。
⑱ CTA(行動喚起)
CTAは「次の行動を促すためのボタンやリンク」です。
例:お問い合わせ、無料相談、資料ダウンロードなど。配置場所・文言・色の工夫によって行動率が大きく変わります。“迷わせない”ことが何より重要です。
⑲ LTV(顧客生涯価値)
LTVは「1人のお客様が生涯でどれだけ利益をもたらすか」を表す指標です。
リピート購入や紹介の有無で大きく変わるため、良い体験を積み重ねるほどLTVが上がります。短期的な売上より、長期的な関係づくりの大切さがわかる数値です。
信頼・評価に関する用語(6項目)
⑳ 社会的証明(Social Proof)
信頼の土台。BtoB・BtoC・採用すべてに効く“外部の声”の力。
社会的証明とは「他の人の評価が信頼になる」という心理です。口コミ、レビュー、実績、利用者数など、お客様は“自分以外の誰か”の評価を見て安心します。ブランドの信頼を高める最も強力な要素のひとつです。
㉑ 権威性(Authority)
権威性は“信頼される根拠”を示す要素です。
専門家の推薦、メディア掲載、受賞歴、資格、専門知識などが該当します。権威性があると、初見のお客様でも不安が減り、問い合わせにつながりやすくなります。
㉒ 一貫性(Consistency)
一貫性とは“言葉・デザイン・サービスの質が同じ方向を向いている状態”です。
ロゴ・色・文章・接客のトーンが揃うほど、安心感が増します。発信がバラバラな会社より、統一された会社のほうが信頼されやすくなります。
㉓ 顧客ロイヤルティ(Loyalty)
顧客ロイヤルティは“お客様が長期的に関係を続けたいと思う度合い”です。
リピートだけでなく、紹介、ファン化、SNSでの応援なども含まれます。ロイヤルティが高い会社は、価格競争に巻き込まれにくくなります。
㉔ トラストシグナル(Trust Signal)
トラストシグナルは“安心の根拠になる情報”を指します。
具体的な数字、顧客の声、顔写真、明確な価格、実績一覧などが該当します。曖昧な情報が少なく、判断材料が揃っているほど、お客様の不安が減ります。
㉕ レピュテーション(Reputation)
レピュテーションは“会社が外からどう見られているか”という評判です。
口コミ、SNSの反応、過去の実績、顧客の評価などが含まれます。長期間の積み重ねで形づくられ、良いレピュテーションは強力な信頼資産になります。
