
前編では、まず「Webブランディングは時間もお金もかかる」
という思い込みをいったん手放し、
成果が出ない会社が共通して抱えている
“3つの誤解”を解説しました。
多くの会社が、情報を盛り込みすぎたり、
間違った順番で発信してしまったり、
そもそもの目的を見失っていること
-ここを整えるだけで、Webの力は静かに動き始めます。
では、実際に“半年で成果が出る会社”は、
何をしているのでしょうか?
結論を先に言うと、
特別な技術や莫大な広告費が必要なわけではありません。
むしろ、取り組むことは驚くほどシンプルで、
やる順番が明確で、やることが少ない。
だからこそ半年で結果が出ます。
後編では、成果が出る会社が必ずやっている
「正しい並べ方」と「半年で成果をつくる進め方」を、
25年の現場経験とともに、できるだけ実践的にお話しします。
成果が出る順に“並べ直す”だけで、Webは必ず伸びる
Webブランディングって複雑に見えるけど、
実は 成果が出る順番が決まっている だけなんです。
Webブランディングラボ方式はとてもシンプル。
価値の翻訳 → 導線 → 接客 → 表現
この順番に並べ直すだけ。
これ以外やらない方が成果が早い。
※価値の翻訳=魅力を “伝わる言葉” に変換すること。
伝わり方のズレをなくし、成果につながる形に整えます。
→ 価値の翻訳の詳細はこちら
① 価値の翻訳(まず“会社の本当の魅力”を拾う)
ここがすべての土台。
- なぜ選ばれるのか
- どこが強みなのか
- 同業と何が違うのか
- お客様は何に感動しているのか
これが言語化されると、
会社全体の“伝わり方”が一気に変わります。
そしてこの部分が、
3ヶ月以内の“完成フェーズ”で最も大事な工程です。
② 導線(迷子ゼロの道を作る)
価値が分かっても、
“どこを読ませるのか” が迷子だと成果が止まる。
導線は“接客の順番”そのもの。
- 誰に
- 何を
- どの順で
- どう決めてもらうか
これを正しく並べ替えるだけで、
問い合わせ、応募、購入、全部が変わる。
③ 接客(Webでもリアルでも同じ)
WebはデザインでもSEOでもなく、
本質は 接客。
- 見づらい部分を減らす
- 難しい言葉を分かりやすくする
- デメリットも正直に伝える
- 写真や言葉で安心感をつくる
この“誠実な接客”が
ECでもBtoBでも、成果の決め手になります。
④ 表現(デザインは最後でOK)
多くの会社が最初に気にするけど、
実はここが最後。
なぜなら、
価値が分かっていない状態でデザインしても、
何を強調すべきか決まらないから。
写真・色・レイアウトは、
価値の翻訳と導線が決まったあとの“仕上げ”です。
まとめ:順番を整えた瞬間、Webは勝手に成果が出る
この順番を守ると、
複雑だったWebが急にシンプルになる。
そして、
3ヶ月以内に一度完成させる のが一番迷子にならない。
その後の数ヶ月で磨けば、
会社の“らしさ”が自然と立ち上がってきます。
半年以内に完成した会社に起きる“静かな変化”
3ヶ月で形を作り、
半年以内に芯を固めると、
ほぼどの会社にも 同じ変化 が起きます。
派手ではないけれど、
静かに、確実にじわじわと積み上がっていく変化。
① 問い合わせが“増える・質が変わる”
まず、問い合わせ内容が変わります。
- 具体的な質問
- どこに価値を感じたのか
- 何を解決したいのか
など、全部が深くなる。
「この会社、分かってくれそう」と思われるので、
提案が通りやすくなります。
② 比較されなくなる(価格勝負から抜ける)
価値の翻訳が明確になると、
お客様は “金額” ではなく “納得感” で選びます。
だから価格競争が自然と消えていく。
③ 採用応募の“質”が変わる
Webの言語化が整うと、
応募者が「あ、この会社好きかも」と思える。
結果、
- 辞退が減り
- 長く働く人が増え
- カルチャーに合う人が集まって来る
という良い循環が生まれる。
④ SNSやSEOの反応が安定する
土台がブレなくなるので、
発信も安定して“会社の軸”に沿っていく。
結果、
- 無理に更新しなくても伸びる
- 拡散される導線が自然に整う
- 記事の評価が安定する
という“楽な成長”が起こる。
⑤ 社内の認識が揃う(これが一番大きい)
半年以内に方向性を固めると、
社内の意思決定がとにかく早くなる。
- 何を大事にするか
- どこを伸ばすか
- どんな表現を使うか
これが全員同じ方向を見るようになる。
これは数字以上に価値がある。
まとめ:半年以内に土台を作ると、会社が“勝手に整いはじめる”
ブランディングは派手なジャンプではなく、
101%改善が静かに積み重なる世界。
3ヶ月で形にして、半年以内で軸を固めると、
その後は驚くほどラクに伸びていきます。
※101%の改善=いきなり120%を目指さず、
“今日1%の改善を積み上げる”ためのシンプルな改善法。
ムリなく継続でき、成果が出る仕組みです。
→ 101%改善の詳細はこちら
まとめ:Webブランディングは“長期戦”ではなく、順番とスピードで決まる
Webブランディングは、
時間をかければ良いわけではありません。
3ヶ月で形にして、
半年以内で芯を固める。
その後の数ヶ月で必要なところだけ磨く。
これが最速で成果につながる唯一の方法です。
なぜなら…
会社は動く。
人も変わる。
環境も変わる。
だからこそ、
“動き続ける会社の今” を捉えながら、
価値の翻訳 → 導線 → 接客 → 表現 を
一気に整える方が正解。
長く悩むより、
まず形にして、
動かして、
必要なところだけ直す。
Webブランディングは「作れば終わり」ではなく、
“会社の価値が自然に伝わる状態” をつくる作業。
その状態は、
3ヶ月〜半年以内なら必ずつくれます。
もし今、
「やることが多すぎて迷っている…」
「作ったけど成果が出ない…」
そんな気持ちがあるなら、
今日の内容がきっと道しるべになります。
あなたの会社の魅力は、
もっと伝わるはずだから。
Webブランディングに必要なのは、
特別なセンスでも派手な仕掛けでもありません。
大事なのは、
「何を、どの順番で、どれくらいの深さで」やるのか
ただそれだけです。
成果が出る会社は、
この順番を守りながら淡々と積み重ねています。
裏返せば、“順番を整えるだけ” で、
あなたの会社も同じように伸びていくということです。
もしここまで読んで、
「うちも整えれば変わるかもしれない」
そう感じたなら、それはすでに第一歩が始まっています。
このページは【番外編3】の後編です。
まずは前編で「誤解の整理」を読むと理解がスムーズになります。
👉 前編はこちら
