Webの情報は多すぎて、何が正解なのかわからなくなりますよね。
でも、実際に成果が出ている会社は、
「どんな順番で進めるか」を理解しているのです。
このページでは、
価値づくり → 伝わり方 → 導線 → 社内共有 → 成果
という流れを、できるだけやさしくまとめました。
まず“全体の地図”を持つことで、
Webがただの制作物ではなく、
会社を動かす仕組みへと変わっていきます。
もちろん、現場ではこのとおりに進まないことも多いです。
でも、このロードマップを知っておくだけで、
「今、何を整えればいいのか」
「どこに力を入れると成果が出るのか」
が自然と見えてくるようになります。
完璧を求める必要はありません。
むしろ“方向が見えること”が一番の価値です。
あなたの会社らしいWebの育て方が、きっとここから見つかります。
Web導線の全体マップ(全体像)
まずは、この記事全体を貫く「6つの流れ」を確認してください。
これは、問い合わせが増えるWebサイトに共通する“迷子ゼロ設計”の全体像です。
まず全体の流れ(MAP)を確認しましょう
以下に、今回の記事で扱う
「価値の翻訳 → 伝わり方 → 導線 → 魅力 → 差別化 → 総括」
までの “迷子ゼロの全体構造” をまとめています。
※価値の翻訳=魅力を “伝わる言葉” に変換すること。
伝わり方のズレをなくし、成果につながる形に整えます。
→ 価値翻訳の詳細はこちら
全体ロードマップ|MAP
└ あなたの会社の「言語化されていない魅力」を発掘し、
“伝わる言葉” に翻訳するフェーズ
└ まず「なぜ伝わっていないのか」を特定し、
迷子をなくすための基礎を整える段階です
└ ファーストビュー → 2画面目 → CTA → 事例 → FAQ
この順番で、お客様の意思決定を後押しする“流れ”をデザイン
└ 自社では気づいていない強みを整理して、
「選ばれる理由」に変換するフェーズ
└ 商品説明や実績の羅列ではなく、
“あなたの会社が選ばれる理由” を物語として構築
└ 一気に120%を目指さず、101%ずつ積み上げる
実践的な改善サイクルと運用
導線の本質(迷うかどうかで決まる)
問い合わせが増えるかどうかは、
「内容の良し悪し」よりも、“迷わず読めるか”で決まります。
人は3〜5秒で「自分に関係あるか?」を判断します。
そのとき重要なのが、情報ではなく 導線(ナビゲーションの流れ) です。
ここでは、導線づくりの要点だけに絞って説明します。
離脱の3大ポイント
① 位置情報の迷子(今どこ?がわからない)
- 何のページを読んでいるのか
- 次にどこへ進めばいいのか
これが一瞬でわからないと、人は離れます。
② 順番の迷子(会社の伝えたい順とお客様の知りたい順が違う)
会社側:商品の説明
お客様:自分の悩みや不安の確認
→ このズレが離脱を生みます。
③ 気持ちの迷子(説明はあるが接客になっていない)
- 悩み
- 不安
- 失敗したくない気持ち
ここに寄り添わない文章は、ただの“情報”です。
黄金の5ステップ導線(要点だけ)
① ファーストビュー
→ 「誰のどんな悩みを解決する会社か」を明確に。
② 2画面目(不安の解消)
→ 悩み・よくある勘違いを書く。
「これ、自分のことだ」と思ってもらうゾーン。
③ CTA(行動につながる橋)
→ 問い合わせる理由を邪魔しない構造で。
④ 実績・事例(安心の根拠)
→ 自慢ではなく不安を消すツール。
⑤ FAQ(最後の壁を崩す)
→ 見積もり・期間・料金など、最後に残る不安を潰す。
結論:導線は“順番のデザイン”
導線はデザインでも文章量でもない。
情報と感情の“順番” を整えること。
読みやすさ=信頼。
信頼=問い合わせ。
ここが本質です。
眠っている魅力を一本の軸につなぐ(Unseen Value)
多くの会社は「うちには強みがない」と感じます。
でも実際は、強みがない会社なんてありません。
問題はただひとつ。
魅力が“点”のまま散らばっているだけ。
魅力を一本につなぐ3ステップ(要点版)
① 価値を全部出す(散らばった“点”を拾う)
- お客様に褒められたこと
- 他社より得意なこと
- 小さな習慣やこだわり
- 当たり前に続けてきた工夫
最初から整理しなくてOK。
② 顧客視点で分類する(意思決定の流れで並べる)
- 不安を消す価値
- 期待を超える価値
- 選ばれる理由になる価値
- 物語になる価値
これだけで点の価値が動き始める。
③ 一本の“軸”にまとめる(価値の翻訳の集大成)
例:
- 「誠実さで選ばれる会社」
- 「丁寧さに価値がある会社」
- 「不安を先回りして消す会社」
この軸はキャッチコピーではなく、
会社の芯を示す設計思想。
軸があると何が起きる?(メリット3つ)
- 言葉・デザイン・写真が揃う
- 社内の認識が統一される
- お客様の信頼スピードが速くなる
そしてこの軸が、
次の「差別化ストーリー」の土台になります。
差別化ストーリー(Why You?)|“あなたの会社だから”選ばれる理由
差別化とは、競合との差を無理に作ることではありません。
本当の差別化=整合性のある“理由”を見せること。
差別化ストーリーの構造(超要点)
① 背景(なぜこの仕事を?)
現場で感じた違和感・課題が芯になる。
② こだわり・判断基準(譲れないルール)
「やらないこと」も書くと芯が強く伝わる。
③ 実際の取り組み(リアルな行動)
大げさにせず、現場の事実を書くだけで十分。
④ お客様への約束(未来のイメージ)
「私たちはこういう会社であり続けます」という一文が効く。
ストーリーは“きれいさ”より“整合性”
- 導線で言っていること
- 事例で表現していること
- 採用ページで語ること
これらが 同じ軸で一貫しているか。
ここがストーリーの本質。
改善ロードマップ(101%改善)|Webを“育てる資産”にする
リニューアル直後に120%で頑張って、
すぐ止まる──これはよくある失敗です。
だから必要なのは 101%改善。
昨日より1%だけ良くする。その積み重ねでサイトは別物になる。
101%改善の例(ほんの少しでいい)
- FAQを1つ増やす
- 事例を1件追加する
- CTAの文言だけ見直す
- 写真を1枚だけ差し替える
- 問い合わせフォームの項目を1つ減らす
どれも小さな一歩ですが、
半年後には“大きな差”になります。
改善ロードマップの3分類(最小構成)
A:今すぐやる(1〜3ヶ月)
- 古い情報
- 離脱が多そうな場所
- 誤解されそうな表現
B:次にやる(3〜6ヶ月)
- 事例追加
- FAQ充実
- 写真や図の差し替え
C:長期で育てる(半年〜1年)
- コンテンツシリーズ化
- 用語辞典・資料DL
- SNSや採用ページとの連動
結論:Webサイトは“育つ”もの
Webは制作物ではなく、
事業を支える長期資産 です。
- 価値の翻訳
- 導線設計
- 魅力の軸
- 差別化ストーリー
- 101%改善
これらは「一度作って終わり」ではなく、
積み重ねで強くなる仕組み です。
