
目の前に文字がたくさんあったら…、
よほどヒマでもないかぎり、ぜんぶを読もうとはしません。
私もそうですが、必ず読み飛ばしていまいます。
そう、私もそうだし、あなたもそうです。
そして、とても残念なことですが、
ホームページの文章は、最も読んでもらえないものと考えています。
- ページをスクロールしながら
- 必要そうなところだけを拾って
- 関係ないなと思った瞬間に、その部分を飛ばします
- もしくは、他のサイトを見に行きます
こんな感じなので、
「ちゃんと書いたから伝わる」
「丁寧に説明したから大丈夫」
という考え方は、Webではほぼ通用しないと思います。
「可読性が大事」という話だけでは物足りないかな…
可読性(かどくせい)という言葉は、
なんか大丈夫そうだなという響きがありますね。
でも実際には真逆な意味を持っていると思います。
なぜなら実際のWebデザインの現場では、
- 情報はたくさんあるのに、何を見たらいいかわからない
- 読みやすく書いたつもりだけど伝わってない(売れない)
- きれいなページなのに、問い合わせが来ない
そんなページを、何度も見てきたし、
もしかしたら、私たちが作ったものも、そうなってたかもしれないからです。
人は「読まない」だから、ぱっと見が大事になる
まず前提として、人は文章を丁寧には読みません。
読むかどうかを決める前に、目で簡単に「判断」して決めています。
- ぱっと見て
- 自分に関係あるかを瞬時に判断し
- なければ次へ行く
とくにWebの文章は、読まれる前に、
→いる?いらない? 興味ある?ない?と、常に選択されているのです。
ここで重要なのは、
読まれないこと自体が問題なのではない…
→これは良くあることだからしょうがないです。
でもだからといって、「何も残らない」となると、
なんとか良くしないとと思います。
可読性を意識するなら、最初に これだけは決める
ページを作る前に、デザインを考える前に、文章を書く前に、
ひとつだけ決めてほしいことがあります。
そのページで、何を一番に伝えたいですか?
全部を伝える必要はないです。
むしろ、全部を伝えようとすると、何も伝わらないと思います。
可読性の具体的な5つのポイント
ここからは、セミナーや実務で繰り返し伝えてきたポイントを書きます。
「テクニック」としてではなく、あなたが「誰かに伝えるため」に読んでください。
① ひらがな・カタカナ・漢字・ローマ字を使い分ける
日本語は、文字の種類そのものがデザインになります。
- ひらがな:やわらかく、流れを作って
- カタカナ:注意を引く、強調する、目線を区切る
- 漢字:ひとつひとつの意味が強い
- ローマ字:ふと相手の目線をとめる
(日本人は、ローマ字は苦手なので瞬間考える…)
これを使い分けることは、日本語の独特のリズムを使って相手に伝えることです。
キャッチコピーを書くときに、あえて書き分けることで、
視線を誘導しCVを上げる力まであると実感しています。
日本語って最強の武器だと思います。
② 数字を使う(特に見出し・キャッチ)
数字は、人の視線を一瞬で捉えます。
それに、とっても具体的になります。
いいところがたくさんあるよ! よりも、
- 3つのいいところ
- 7つの理由
- 5分でわかる
これは、情報を瞬時に伝えるために必要なことです。
③ 見出しは「内容」ではなく読む・読まないを決める言葉
見出しは、単なる本文の要約の言葉ではないと思います。
あえて見出しの本来の役割を考えると、
→私に必要か? 不必要か?
「読むか」、「飛ばすか」を相手に判断してもらう場所です
だから、意味がない、無難、説明する見出しは読んでもらえないと思ってください。
「あなたに必要なことです」と、相手に呼びかける言葉です。
④ 見出しを強くするには?
- 長く書くよりも、できるだけ言葉を削る
- はっきりと言い切る、断言する
- 呼びかける、迷わせない
見出しは、文章の中で一番エネルギーを使う場所です。
ここが弱いと、本文がどれだけ良くても読んでもらえませんのでとても大切です。
⑤ 箇条書きを上手に使う
人は、文章より先に読みやすい文字の羅列を拾います。
だから、
- 箇条書きで要点を見せて
- そのあとに、補足の説明をしっかり書く
という構造が有効です。
箇条書きの無い文章は、相手に長文を読むことを強いるようなものです。
苦手な「読む行為」を軽くしてあげると、読み手は気持ちがラクになります。
さらに、情報を詰め込まずにできるだけ区切って書くこと。
- 1文で1つのメッセージだけ
- 1段落で1つのテーマだけ
私もよくやってしまいますが、
ついつい次のテーマまでをだらだら書いてしまうことがあります。
これは、読み手に負担をかけてしまうのです。
そして最後に…
結局、全部は読んでもらえない前提で考えたら…
- 「ページの最初」で何を伝えるか?
- 「見出し」だけでも、何が言いたいかわかるか?
- 「私のこと」って思ってもらえるか?
こんな風に考えて、ページをブラッシュアップしていくと、すべてが変わります。
これが可読性だと思います。
日本語は、そのままデザインになる(短縮の文化)
カナダ人の友達に言われたことがあります。
「日本語は、とても美しいし、簡単に伝わる言葉が多いね」と…。
たとえば「生きがい」という言葉ですが、
これを英語で説明しようとすると、かなり長い言葉になるそうです。
そんな言葉は、日本語には本当にたくさんあります。
ひとつの言葉の中に、意味・感情・余韻?まで含むのが日本語だと言われました。
先ほども書きましたが、
日本語は、ひらがな・カタカナ・漢字・ローマ字の
4つの文字を使い分けることができます。
リズムやアクセント、見た目までイメージを変えられる。
これが、日本語がキャッチコピーに強い理由だと思います。
あたりまえすぎますが、英語はたったの26文字です。
日本語の多様さがわかりますよね?
これをうまく使わない手はありません。
ホームページと紙媒体、どっちがシビア?
紙媒体は手に取った時点で、ある程度「読む気」がある状態から始まります。
一方、Webサイト、とくにスマホでは状況がまったく違います。
立って移動しながら、片手でスクロールして、必要かどうかを一瞬で判断します。
だからWebでは、
読む前からすでにシビアで、読まないという判断も早いです。
あなたはここまで意識していますか?
(執筆者:ケイ)
