読まれない前提で考える“可読性” - 書き方の5つのポイント

目の前に文字がたくさんあったら…、
よほどヒマでもないかぎり、ぜんぶを読もうとはしません。
私もそうですが、必ず読み飛ばしていまいます。

そう、私もそうだし、あなたもそうです。

そして、とても残念なことですが、
ホームページの文章は、最も読んでもらえないものと考えています。

  • ページをスクロールしながら
  • 必要そうなところだけを拾って
  • 関係ないなと思った瞬間に、その部分を飛ばします
  • もしくは、他のサイトを見に行きます

こんな感じなので、
「ちゃんと書いたから伝わる」
「丁寧に説明したから大丈夫」
という考え方は、Webではほぼ通用しないと思います。

目次

「可読性が大事」という話だけでは物足りないかな…

可読性(かどくせい)という言葉は、
なんか大丈夫そうだなという響きがありますね。
でも実際には真逆な意味を持っていると思います。

なぜなら実際のWebデザインの現場では、

  • 情報はたくさんあるのに、何を見たらいいかわからない
  • 読みやすく書いたつもりだけど伝わってない(売れない)
  • きれいなページなのに、問い合わせが来ない

そんなページを、何度も見てきたし、
もしかしたら、私たちが作ったものも、そうなってたかもしれないからです。

人は「読まない」だから、ぱっと見が大事になる

まず前提として、人は文章を丁寧には読みません。

読むかどうかを決める前に、目で簡単に「判断」して決めています。

  • ぱっと見て
  • 自分に関係あるかを瞬時に判断し
  • なければ次へ行く

とくにWebの文章は、読まれる前に、
いる?いらない? 興味ある?ない?と、常に選択されているのです。

ここで重要なのは、

読まれないこと自体が問題なのではない…
→これは良くあることだからしょうがないです。

でもだからといって、「何も残らない」となると、
なんとか良くしないとと思います。

可読性を意識するなら、最初に これだけは決める

ページを作る前に、デザインを考える前に、文章を書く前に、
ひとつだけ決めてほしいことがあります。

そのページで、何を一番に伝えたいですか?

全部を伝える必要はないです。
むしろ、全部を伝えようとすると、何も伝わらないと思います。

可読性の具体的な5つのポイント

ここからは、セミナーや実務で繰り返し伝えてきたポイントを書きます。
「テクニック」としてではなく、あなたが「誰かに伝えるため」に読んでください。

① ひらがな・カタカナ・漢字・ローマ字を使い分ける

日本語は、文字の種類そのものがデザインになります。

  • ひらがな:やわらかく、流れを作って
  • カタカナ:注意を引く、強調する、目線を区切る
  • 漢字:ひとつひとつの意味が強い
  • ローマ字:ふと相手の目線をとめる
     (日本人は、ローマ字は苦手なので瞬間考える…)

これを使い分けることは、日本語の独特のリズムを使って相手に伝えることです。

キャッチコピーを書くときに、あえて書き分けることで、
視線を誘導しCVを上げる力まであると実感しています。
日本語って最強の武器だと思います。

② 数字を使う(特に見出し・キャッチ)

数字は、人の視線を一瞬で捉えます。
それに、とっても具体的になります。

いいところがたくさんあるよ! よりも、

  • 3つのいいところ
  • 7つの理由
  • 5分でわかる

これは、情報を瞬時に伝えるために必要なことです。

③ 見出しは「内容」ではなく読む・読まないを決める言葉

見出しは、単なる本文の要約の言葉ではないと思います。
あえて見出しの本来の役割を考えると、

→私に必要か? 不必要か?
「読むか」、「飛ばすか」を相手に判断してもらう場所です

だから、意味がない、無難、説明する見出しは読んでもらえないと思ってください。
「あなたに必要なことです」と、相手に呼びかける言葉です。

④ 見出しを強くするには?

  • 長く書くよりも、できるだけ言葉を削る
  • はっきりと言い切る、断言する
  • 呼びかける、迷わせない

見出しは、文章の中で一番エネルギーを使う場所です。
ここが弱いと、本文がどれだけ良くても読んでもらえませんのでとても大切です。

⑤ 箇条書きを上手に使う

人は、文章より先に読みやすい文字の羅列を拾います。

だから、

  • 箇条書きで要点を見せて
  • そのあとに、補足の説明をしっかり書く

という構造が有効です。

箇条書きの無い文章は、相手に長文を読むことを強いるようなものです。
苦手な「読む行為」を軽くしてあげると、読み手は気持ちがラクになります。

さらに、情報を詰め込まずにできるだけ区切って書くこと。

  • 1文で1つのメッセージだけ
  • 1段落で1つのテーマだけ

私もよくやってしまいますが、
ついつい次のテーマまでをだらだら書いてしまうことがあります。
これは、読み手に負担をかけてしまうのです。

そして最後に…
結局、全部は読んでもらえない前提で考えたら…

  • 「ページの最初」で何を伝えるか?
  • 「見出し」だけでも、何が言いたいかわかるか?
  • 「私のこと」って思ってもらえるか?

こんな風に考えて、ページをブラッシュアップしていくと、すべてが変わります。
これが可読性だと思います。

日本語は、そのままデザインになる(短縮の文化)

カナダ人の友達に言われたことがあります。
「日本語は、とても美しいし、簡単に伝わる言葉が多いね」と…。

たとえば「生きがい」という言葉ですが、
これを英語で説明しようとすると、かなり長い言葉になるそうです。

そんな言葉は、日本語には本当にたくさんあります。
ひとつの言葉の中に、意味・感情・余韻?まで含むのが日本語だと言われました。

先ほども書きましたが、

日本語は、ひらがな・カタカナ・漢字・ローマ字
4つの文字を使い分けることができます。

リズムやアクセント、見た目までイメージを変えられる。
これが、日本語がキャッチコピーに強い理由だと思います。

あたりまえすぎますが、英語はたったの26文字です。
日本語の多様さがわかりますよね?
これをうまく使わない手はありません。

ホームページと紙媒体、どっちがシビア?

紙媒体は手に取った時点で、ある程度「読む気」がある状態から始まります。

一方、Webサイト、とくにスマホでは状況がまったく違います。
立って移動しながら、片手でスクロールして、必要かどうかを一瞬で判断します。

だからWebでは、
読む前からすでにシビアで、読まないという判断も早いです。
あなたはここまで意識していますか?

(執筆者:ケイ)

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