【基礎編・考え方9】ブランディングで迷わなくなる「判断の軸」の話

ブランディングを進めていると、必ずぶつかる悩みがあります。

  • どっちの案がいいのか決められない
  • 人によって意見が違う
  • 話し合っても結論が出ない

この状態が続く理由は、
知識が足りないからでも、
材料が足りないからでもありません。

多くの場合、「何を大事にして決めるか」が
揃っていないだけです。

この記事では、
その“決め方のよりどころ”を、
できるだけやさしく整理します。

中小企業が、売上・ブランディング・顧客満足・事業の継続を
本気で考えるなら、これらを別々に考えていては進みません。
すべてを地続きで捉え、まとめて動いた方が、意外とうまくいきます。

「このままじゃダメだ」と感じつつ、何から始めるか迷う方に、
読んでいただきたい内容です。

目次

「判断基準」は、正解を押しつけるためのものじゃない

まず誤解されやすいところから。

ここで言う「判断基準」は、
「これが正しい」と決めつけるためのものではありません。

役割はもっとシンプルで、
迷ったときに戻れる場所を作ることです。

  • 好き嫌いで揉めない
  • 声の大きさで決まらない
  • その場の空気で流されない

そのための、チームの“共通のよりどころ”です。

これがないと、ブランディングは前に進みにくい

“戻る場所”がないまま進めると、どうなるか。

  • デザインが好み勝負になりやすい
  • 表現が雰囲気任せになりやすい
  • 修正が感覚論になりやすい

結果として残るのは、だいたいこの一言です。

「なんとなく違う気がする」

この言葉が悪いわけじゃありません。
ただ、「何がどう違うのか」まで降ろせないと
次の一手が決まりません。

だから何度もやり直して、疲れて、止まります。
ブランディングで一番消耗するのは、実はここです。

立派な言葉はいらない。社内で通じれば十分

ここも安心してほしいポイントです。

  • きれいな文章にしなきゃいけない
  • 専門用語で言わなきゃいけない
  • 外に公開する“ブランド理念”みたいにしなきゃいけない

全部ちがいます。

この“軸”は、内側で使えれば十分です。

たとえば、これくらいでちゃんと機能します。

  • 今回は「安心感」を優先する
  • 派手さより「分かりやすさ」
  • 新しさより「長く使えるか」

これがあるだけで、話し合いのスピードが変わります。

軸があると、何が変わるのか

“決め方のよりどころ”が整うと、こうなります。

  • 意見が割れても、話が早い
  • 「なぜその案にしたか」を説明できる
  • 「やらない理由」も共有できる

つまり、チームがラクになります。

ブランディングは、センス勝負に見えがちだけど、
実際は「迷いを減らす仕組み」を作ったほうが強い。

その最初の一歩が、この“軸づくり”です。

小さなチームほど、先に揃えておくとラク

人数が少ないほど、

  • 一人の判断が重い
  • やり直しの負担が大きい
  • 感情の影響が出やすい

だからこそ、最初に「決め方の方向」を共有しておくと、
後が本当にラクです。

考え方さえ揃っていれば、
細かい意見の違いは問題になりません。
違いが出たときも、
戻る場所があるから前に進めます。

まとめ:判断基準は「迷わないための土台」

ここまでのまとめです。

ブランディングで最初に決めておきたい「判断基準」とは、

  • 正解を押しつけるものではなく
  • デザインを縛るものでもなく

迷ったときに戻れる土台です。

これがあるだけで、

  • 話し合いがラクになり
  • 修正が減り
  • ブランディングが前に進みます

じゃあ、それはどうやって決めればいいの?

ここからが次の疑問ですよね。

「大事なのは分かった。で、どうやって作るの?」

安心してください。
難しい話ではありません。

まず前提:ゼロから作る必要はありません

ここがいちばん大事です。

“軸”は、新しくひねり出すものではありません。
多くの場合、

  • すでにやっていること
  • 無意識に選んでいること
  • 過去に揉めたポイント

この中にヒントがあります。

つまり、材料はもう手元にあるんです。

ステップ① これまでの「選択」を振り返る

最初にやるのは、とてもシンプル。

これまで、どうやって決めてきたかを振り返ります。

  • なぜそのデザインを選んだのか
  • なぜその表現は避けたのか
  • なぜその仕事は断ったのか

理由がきれいでなくてOKです。

「なんとなく、こっちの方が安心だった」
「長く使えそうだった」

このレベルで十分です。

ステップ② 迷った場面を思い出す

次に見るのは、うまくいかなかった場面です。

  • 意見が割れた
  • 決めきれなかった
  • 何度もやり直した

そのとき、何が揃っていなかったのか。
何を優先すれば決められたのか。

ここを少しだけ言葉にします。

実は多くの場合、
「迷った理由」=「整えるべきポイント」になっています。

ステップ③ 「優先すること」を1〜2個決める

ここがコツです。

たくさん作る必要はありません。
むしろ、多いと使えません。

おすすめは、

  • まず1つ
  • 多くても2つ

たとえば、

  • 分かりやすさを優先する
  • 派手さより安心感
  • 今より、長く使えるか

これだけで、判断は一気にラクになります。

ステップ④ 文章にしなくていい

ここも重要です。

きれいな文章にする必要はありません。
キャッチコピーっぽくする必要もありません。
社外向けの言葉にする必要もありません。

会話で使えればOKです。

  • 「今回は、こっちの方が分かりやすいよね」
  • 「うちは派手なのはやめようって話だったよね」

これが自然に出てくれば、十分“軸”として機能しています。

それは、あとから変わっても大丈夫

一度決めた“優先順位”は、ずっと同じでなくて問題ありません。

  • 状況が変わる
  • フェーズが変わる
  • 人が変わる

そのたびに、少しずつ調整すればいい。

大事なのは、
「今の判断に使える状態」になっていることです。

まとめ:見つけて、少し整えるだけでいい

“決め方のよりどころ”は、

「新しく作る」ではなく、
「すでにあるものを整理する」だけ。

  • 過去の選択を見る
  • 迷った理由を拾う
  • 優先順位を1〜2個決める

これで、ブランディングは一気に進みやすくなります。

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