【基礎編・考え方11】ターゲットとペルソナの違いとは? - 理想の顧客に出会うための、その先の真実

商売を始めようとすると、まず最初に「誰に売るかを決めなさい」と教わりますよね。

でも、いざ取り組んでみると「ターゲット」と「ペルソナ」の
違いがよく分からなくて、結局手が止まってしまう……。
そんな方も多いのではないでしょうか。

まずは、それぞれの基本から一緒におさらいしてみましょう。

目次

ターゲット、ペルソナって何?

マーケティングの世界で、
相手を想うための第一歩として大切にされているのが
「ターゲット」と「ペルソナ」の設定です。

「たった一人の息遣いが聞こえるまで具体的にイメージしましょう。
そうすれば、相手の心に届く言葉が自然と見つかりますよ」

そんな風に教わった方も多いはず。
まずはその考え方に沿って、相手を大切に想い描く準備をしましょう。

ターゲット = 「出会いたい人たち」をイメージする

ターゲットとは、広い世界の中から
「私の商品は、どんな人たちに喜んでもらえそうかな?」と、
心の中でそっと旗を立てることです。

「あそこに困っている人たちがいるな」と、
視線を向ける作業ですね。

  • 性別・年齢: 30代の働く女性
  • 居住地: 都市部(通勤に時間がかかるエリア)
  • お悩み: 毎日忙しくて、自分の時間がなかなか取れない
  • 一言でいうと: 「仕事とプライベートの両立を頑張りたいけれど、少しお疲れ気味の人たち」

ペルソナ = 「たった一人」を大切に想う

ペルソナとは、
その中から「たった一人の大切な人」を
思い浮かべることです。

その人の名前は?
どんなことで笑い、どんなことで悩んでいる?
目の前の一人を丁寧に描き出すのが、このステップの素敵なところです。

  • お名前: 佐藤花子(さとう はなこ)さん(32歳)
  • お仕事: IT企業のカスタマーサポート。責任感が強く、頼まれると断れない頑張り屋さん。
  • 趣味: ヨガ(本当は教室に行きたいけれど、今はYouTubeで我慢)。
  • 性格: SNSでおしゃれな部屋を見るのが好き。でも、現実は散らかった部屋で溜息をつくことも。
  • 切実な悩み: 「朝、鏡を見るのが憂鬱なこと」。疲れが顔に出ていて、ファンデーションのノリが悪いと、それだけで一日中自信が持てなくなってしまう。

違いを言うなら、こんなこと

項目ターゲットペルソナ
イメージ市場の熱に耳を澄ませる「心の輪郭」を丁寧に描き出す
解像度ぼんやりしているくっきり見える
役割出会うための「場所」を決める相手の「心」に寄り添う

  1. ターゲットは、あなたが「力になりたい」と願う場所を決めること
  2. ペルソナは、その場所にいる「たった一人の大切な人」を見つめること
  3. 「場所」を定めてから「心」に寄り添う。それが最初の一歩です

ここまでは、基本中の基本です。
「たった一人のために書くからこそ、多くの人に響く」
という考え方は、とても大切で、素敵なものです。

でも、実はここからが「その先の真実」への入り口。

「ペルソナをこんなに細かく決めたのに、
なぜか売れない、選ばれない…」

そんな風に悩んでいる方は、もしかすると、ある「大切なこと」を見落としているのかもしれません。

【疑問】でも、それだけで売れますか?

さて、先ほど「佐藤さん」という素敵なペルソナを作りましたね。
→32歳、IT企業勤務、悩みは「朝、鏡を見るのが憂鬱」。

ここからが、プロの現場の少しだけシビアなお話です。
あなたは今、その「設定」を眺めて満足していませんか?

「佐藤さんみたいな人に届けばいいんだ」 そう思った瞬間、
実はあなたの視界から、本来出会えるはずだったたくさんのお客様
消えてしまっているかもしれないのです。

「設定」は、ただの「外枠」でしかない

誤解を恐れずに言うなら、年齢や職業といった「スペック」は、
その人のほんの一部でしかありません。
32歳の女性でも、バリバリ働いて自信満々な日もあれば、何かに失敗して泣きたい夜もあります。

あなたが一生懸命作った「佐藤さん」という箱。
その「箱」を綺麗に飾ることに夢中になって、
その中にある「生きた人間の動き」を見落としていませんか?

さらに→「誰か」に縛られると、商売は小さくなる

「32歳、独身、ヨガ好き」という条件に当てはまる人だけを探そうとすると、
あなたのビジネスはどんどん窮屈になっていきます。

でも、本当に大切なのは「32歳かどうか」ではなく、
「なぜ、今それを必要としているのか?」という、
もっと心の奥底にある理由のはずです。

【真実】カニアレルギーの人は、カニを買う

ここで、少しだけ視点を変えてみましょう。
先ほどの「お作法」では、属性(年齢や職業)を一生懸命考えました。
でも、商売にはそのお作法すら軽々と飛び越えてしまう「もっと強い真実」があります。

たとえば、ここに「カニアレルギーの人」がいたとします。
属性だけで見れば、この人は絶対にカニの顧客にはなりませんよね?

でも、もしその人に、
「近々、カニが大好きな母親の70歳の誕生日。
大切なお祝いだから、最高級のものを贈りたい」

という理由(需要)があったらどうでしょうか。

その人は、必死になってカニを探します。
アレルギーというスペックは関係ありません。
「大切な人を喜ばせたい」という切実な想いだけです

「属性」ではなく「状況」に目を向ける

子供服だってそうです。
買うのは、お母さんやお父さんだけではありません。
孫が可愛くてたまらないおじいちゃんもいれば、
親友の出産祝いを贈りたい独身の女性もいます。

「ターゲットを絞る」ことで安心して、
その外側にいる方たちの「切実な声」を聞かないのは
とてももったいないことです。

「属性」を忘れて、その先にある「どうしてもこれが欲しい!」という
【たった一人の切実な状況】を拾い上げること。
それこそが、理想のお客さんに出会うための、本当の鍵なんです。

【最後の本音】10人いたら10人全員 お客様

「ペルソナを決めたなら、それ以外の人には背を向けなさい」
よくそんなアドバイスを耳にしますが、
私はずっと、「はあ。。。そうですか…?」と思っていました。

「欲張りだな」と思われるかもしれませんが、
私は本気で、目の前に10人に人がいたら、
10人全員をお客様にしたいと思ってきたんです。

→ひとつあなたに大切な質問をします!

「お客様は今、検索している」という事実を、お忘れではないですか?

事実として…
「今、それを探している」

これ以上の「お客様」なんて、どこにいるというのでしょうか。

もし「属性」に当てはめて考えるなら、それは怠慢だと思います。
32歳の女性じゃなくても、
おじいちゃんでも、学生でも、自ら「探して」目の前に現れたなら、
その瞬間にその人は最高のお客様

「ターゲット、ペルソナと違うから」と門前払いするなんて、
ありえないですよね? 何より失礼です。

「誰に」という言葉遊びはやめましょう。
目の前で「探している」生きた人間の需要を、一つも見逃さない。
その欲張りなまでの誠実さが、商売を一番強くするんです。

最後にいいます!
「誰に」じゃなくて「どんな時に」です。

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