ブランディングとは何か -小さな会社・個人事業でも、ちゃんと“選ばれる”ために

お客様

ブランドって、高級品のことでしょ。私たちは、そんな高いものは売ってないから関係ないよね?
それに、なんか中小企業でやってるとイタイ感じがしない?

あざやか

会社は、商品・サービス・情報を、必要な方に提供する対価として、お金を稼いでいます。
お金が稼げるということは、それに価値があるということです。

お客様

まあ、確かにうちの商品は高級じゃないけど、お客様にとっては、価値はあると思います。

あざやか

それはまさに、そのお客様にとって必要なんだから「ブランド」じゃないですか?
そのお客様にとって、「必要な価値をつくって、丁寧にお伝えてしていく」。これこそがブランディングです。

お客様

じゃあ、うちの脱毛商品もブランド?w
一部のファンには根強い人気だけどね~

あざやか

まさにそれです! ブランドは、世界中の人が知る必要はないです。
その人にとってのブランドになればいいだけなんです。
中小企業さんがやらなければいけないのは、まさにこれなんです。

お客様

そうか~ 「その人にとってのブランド」ならなれるかも…

あざやか

商品のパッケージをキレイにする等、見た目の良さを作るのもブランディングですが、使用方法の丁寧な説明など、お客様が求めている情報きちんとお伝えしていくのもブランディングです。

このやりとりは、実際にあった会話です。
そしてこれは、決して珍しい話ではありません。

多くの経営者・個人事業主の方が、
「ブランディング」という言葉に対して、
どこか距離を感じています。

  • うちは小さい会社だから関係ない
  • 大企業や有名ブランドの話でしょ?
  • お金がかかりそうで怖い
  • そんなふうに思われがちです。

ですが、
それはブランディングの意味が誤解されているだけなのです。

目次

ブランディングとは、何をすることなのか

ブランディングとは、
ロゴを作ることでも、
おしゃれなデザインをすることでもありません。

ブランディングとは、
お客様の頭の中に「意味」と「選ばれる理由」を残すこと。

もっと噛み砕いて言うと、

「なぜ、あなたの会社を選ぶのか?」
その答えが、自然に伝わっている状態をつくること。

これが、ブランディングの本質です。

よくある「ブランディングの勘違い」

これまで多くの現場で、
私は同じような誤解を何度も見てきました。

  • 見た目を整えればブランディングになる
  • 高級感を出せば売れる
  • キャッチコピーを作ればいい
  • デザイン会社に頼めば何とかなる

ですが、これらはすべて
ブランディングの“一部”であって、中心ではありません。

中心にあるのは、もっと地味で、もっと本質的なものです。

いい会社・いい商品は、すでにたくさんある

私がこれまで関わってきた中小企業・個人事業の多くは、

  • 商品やサービスに誇りがある
  • 真面目に仕事をしている
  • お客様のことを大切にしている

にもかかわらず、

「なぜか選ばれない」
「問い合わせにつながらない」

という悩みを抱えていました。

その原因の多くは、
価値がないからではありません。

「伝わっていない」だけなのです。

私が考えるブランディングの正体

ここで、私が一貫して大切にしている考え方があります。

ブランディングとは、
会社の中にすでにある価値を
“伝わる言葉と形”に翻訳すること。

私はこれを
「価値の翻訳」と呼んでいます。

  • 当たり前すぎて言語化されていない強み
  • 社内では普通だと思っている工夫
  • お客様が実は評価しているポイント

これらを整理し、
お客様の視点に合わせて伝え直す。

それができると、
無理に売らなくても、
「ちゃんと伝わる会社」になります。

ブランディングは、特別な才能ではありません

「センスがないから無理」
「言葉がうまくないから無理」

そう言われることもあります。

でも、私はそうは思っていません。

ブランディングに必要なのは、

  • 自分たちの仕事をきちんと振り返ること
  • お客様の声を正直に受け取ること
  • 良いところも、弱いところも認めること

特別な才能よりも、
“向き合う姿勢”のほうが、ずっと大切です。

いきなりデザインしなくていい

ブランディングというと、
すぐに「デザイン」「コピー」「ロゴ」に進みたくなります。

ですが、順番を間違えると、
どれだけ見た目を整えても、成果は出ません。

まずやるべきなのは、

  • 何が価値なのか
  • 誰に届けたいのか
  • なぜ選ばれているのか

この土台を整理すること。

ここが定まってはじめて、
デザインや言葉が“生きる”ようになります。

小さな会社・個人だからこそ、ブランディングは効く

大企業のように広告費は使えなくても、
小さな会社には、

  • 顔が見える
  • 想いがある
  • 物語がある

という強みがあります。

それを無理に飾る必要はありません。

ちゃんと伝える。
誤解なく伝える。
迷わせずに伝える。

それだけで、
会社の印象は大きく変わります。

最後に

ブランディングは、
誰かになることではありません。

「自分たちを、きちんと理解してもらうこと」です。

このサイトでは、
そのための考え方や実践を、
できるだけわかりやすくお伝えしています。

もし今、

  • 何から手をつければいいかわからない
  • 自分たちの強みが言葉にならない

そんな状態であれば、
きっとここにヒントがあります。

(執筆者:ケイ)

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