「色の意味」とその「効果」

好きな色は何色ですか?
何か作るときには、好きな使いたくなりますよね。

でも色はそれぞれが持つ意味とイメージがあり、色によって人に与える効果は違います。

そのため、WEBサイトを開いた瞬間に何色が見えるかはとても大事です。

最近はスマホでWEBサイトを見ることが多くなり、表示に時間がかからないシンプルなデザインのWEBサイトが増えています。

それだけにファーストビューの画像や色使いはとても大切です。
多くの人が不快に感じる色では、せっかく見に来てくれた人がすぐ離れてしまいます。

WEBサイトだけではありません。
商品素材はもちろん、季節やイベントなど、バナー制作の際にもイメージや目的に合った色を選ぶことが大切です。

また、可読性、視認性も大切です。

デザイン的にかっこいいと思って選んだ色が、必ずしも可読性、視認性に優れた色とは限りません。
目に留まる色か、文字が読める色かを客観的に見て色を考えましょう。

それぞれの色の持つ意味と、人に与える効果を説明していきます。

目次

赤は積極的な行動を促す色

赤で連想するキーワード

【赤の印象】情熱的、積極的、元気、興奮、活気、勇気、欲望、革命、勇敢、危険、派手、女性的

【赤い物】炎、熱、血液、トマト、りんご、苺、牛肉、鰹、まぐろ、梅干し、唐辛子、日の丸、消防車、口紅、バーゲンセールなど

赤の意味とマーケティング

人間の血の色でもある赤色は、活動的、情熱的な気持ちを高め、行動を促す色です。

特に視認性が高く、人の目を引く目立つ色なので、WEBサイトでは、注目させたい部分、注意してもらいたいことを示すときに使うと効果があります。

購買意欲を掻き立てる色なので、バーゲンセールの表示、ネットショップの「カートボタン」でもよく見かけます。

食材では、トマトや苺などの食べ物や辛い食べ物のイメージがあり、食欲をそそる色です。食品会社のロゴや食品パッケージでもよく使われています。

また、赤は活気や情熱をイメージすることから、企業のロゴにもよく使われます。

オレンジは親しみを感じる色

オレンジで連想するキーワード

【オレンジの印象】暖かい、明るい、陽気、優しい、家庭的、柑橘系、元気、安っぽい

【オレンジの物】太陽、夕やけ、みかん、柿、マンゴー、ニンジン、紅葉、花火、吉野家など

オレンジの意味とマーケティング

太陽のイメージもあるオレンジは、明るさや優しい温かみを感じる色なので、家庭を感じさせる色です。

淡いオレンジは肌色にも近いので、親しみを感じる色ですよね。

柑橘系の果物やにんじんなどの野菜の色でもあるので、食べ物や飲料でもよく使われています。

また、オレンジは、暑さと陽気さを感じる色で、ラテン系のイメージもあります。

赤よりも攻撃的ではなくても目立つ色、そして親しみと優しさを感じる色なので、気軽に押してもらいたい「商品レビュー」や「お問い合わせ」ボタンの色でもよく使われています。

黄色は楽しい気分になる色

黄色で連想するキーワード

【黄色の印象】楽しい、陽気、明るい、希望、元気、幸福、好奇心、注意

【黄色い物】太陽、月、光、星、レモン、パイナップル、とうもろこし、栗、さつまいも、黄身、カレー、チーズ、ひよこ、たんぽぽ、菜の花、ひまわり、イチョウなど

黄色の意味とマーケティング

太陽や光のイメージから、希望や明るさ、楽しさや幸福を感じる色です。

黄色い食べ物というといろいろな味が想像できます。
レモンでは酸っぱさを感じ、栗やさつまいもでは甘さ、カレーでは辛さを想像し、チーズではコクのある旨味を感じるという不思議な色です。

黄色はRGBでは輝度を上げてしまうと蛍光色になり、人工的で食欲を無くす色になります。
食べ物のページで使う時は、少しオレンジに近い黄色の方がいいでしょう。

黄色は楽しいだけの色ではありません。

黒と組み合わせることで、道路標識や工事現場などで危険を知らせるものでもよく見かけますよね。

これは、黄色の発色の良さと、黒との明暗のコントラストによる視認性を活かしたものです。

注目させたい部分、注意してもらいたい内容などを表記するときに使うことができますが、全体のイメージに合うかをよく考えて使いましょう。

緑はおだやかな気持ちになる色

緑で連想するキーワード

【緑の印象】自然、新鮮、若々しい、初心者、ナチュラル、平和、おだやか、安全、健康、環境、エコロジー、リラックス、やさしい、癒される

【緑の物】植物、葉、森林、竹、草原、野菜、ほうれん草、きゅうり、ピーマン、レタス、キャベツ、枝豆、ネギ、大葉、緑茶、わさび、ライム、メロンなど

緑の意味とマーケティング

草原、森林などの自然を感じて、癒されリラックスできる色なので、安全や平和なイメージもあります。
緑は環境やエコロジーのイメージに合う色です。

食べ物では葉物野菜の色であることから、新鮮、健康的なイメージを感じる色です。

また、黄緑色は若草色とも呼ばれ、さわやかで新鮮さを感じることから、新入生、新入社員をイメージできる色です。

入学式、入社式などの春のイベントなど、物事の始まりをイメージできます。

薬局や病院、健康施設などのWEBサイトで使用すると、清潔で安心、健康的な印象を与えるので効果的です。

青は解放感のある爽やかな色

青で連想するキーワード

【青の印象】さわやか、清潔、開放感、自然、環境、エコロジー、リラックス、冷静、知的、信頼、冷たい、涼しい、静か、悲しい

【青い物】空、水、川、海、湖、雨、男性、スポーツ、サファイア、デニムなど

青の意味とマーケティング

水をイメージする色なので、さわやかな印象があります。
さらに空色のイメージから、広さや開放感を感じる人も多いでしょう。

青も緑と同じく、環境やエコロジーのイメージに合う色です。

心を落ち着かせる色でもあるので、物事を冷静にとらえることができます。
情熱的な赤とは対照的な色です。

水に関係する業種はもちろん、清潔感、冷静、知的なイメージから、企業のロゴでもよく使われる色です。

青は食欲を感じなくなる色なので、食品のサイトでは、広い範囲で使わない方がいいでしょう。

以前、青い海の壁紙にしているお寿司屋さんを見かけました。新鮮な魚を扱っているというコンセプトだと思いますが、食欲はわきませんでした^^;

紫は高貴で個性的な色

紫で連想するキーワード

【紫の印象】神秘的、芸術的、独創的、優雅、高貴、上品、優雅、癒し、希少、珍しい、個性的、孤独

【紫の物】ぶどう、藤の花、ラベンダー、紫陽花、すみれ、アメジストなど

紫の意味とマーケティング

一般的な人が濃い紫を身につけると、神秘的、個性的、派手などの印象をもたれることもある色です。

ですが、薄い紫やラベンダー色は、好きな女性が多く、ラベンダーの香りには、気持ちを静める効果があることから、癒しの色と言われることがあります。

昔から、位の高い僧侶の法衣の色や西欧諸国の王が身につける色が紫であったりすることからも、高貴な色として敬われている色でもあります。

神仏、スピリチュアルカウンセラー、占い師などの神秘的なイメージのWEBサイトにはぴったりの色です。

ピンクは愛らしい色

ピンクで連想するキーワード

【ピンクの印象】かわいい、優しい、甘い、幸せ、愛、ロマンチック、エロティック、柔らかい、弱い、幼い

【ピンクの物】桜、桃、ハート、心、女性、ピンクリボンなど

ピンクの意味とマーケティング

かわいらしさを表現できる色で、やわらかく優しいイメージもあります。

そしてハートで使われる色なので、愛情のイメージがあり、ロマンチックやエロティックを感じる好き嫌いが分かれる色でもあります。

花では桜のイメージが強く、春を表現できる色です。

女性をイメージさせたいもの、よく女性が使うものには、ピンクが使われることが多いです。
「ピンクリボン運動」も女性を対象にするために選ばれた色だと思います。

白は清らかな気持ちになる色

白で連想するキーワード

【白の印象】清潔、爽やか、上品、純粋、神聖、明るい、寒い、寂しい、孤独

【白い物】雪、紙、家電製品、牛乳、ヨーグルト、アイスクリーム、ご飯、砂糖、塩、大根、豆腐など

白の意味とマーケティング

白はどの色にも合うので、赤と青という対照的な色を使うときに間に入れるとクッションになり、全体のイメージを整える時にも使えます。

清潔感を感じる白は、爽やかなスポーツのイメージにも合う色です。

食べ物では、牛乳、ヨーグルトの色でもあるので、乳製品を表現するには欠かせない色です。

ですが、情報が少なく、あえて白い面積を多くしたシンプルなページにする場合は、少し寒く寂しさを感じてしまう場合もあるので、気を付けましょう。

黒は洗練された高級な色

黒で連想するキーワード

【黒の印象】フォーマル、シック、厳粛、高級、モダン、堅い、暗い、怖い、重い

【黒い物】夜、炭、墨汁、髪の毛、カラス、海苔、黒豆、黒ゴマ、ひじき、キャビア、父親、男性、など

黒の意味とマーケティング

重たい、暗いイメージのある黒ですが、シャープさと重厚感も感じる色なので、広い面積で使用すると、高級なイメージを与えることができます。

また、フォーマルなシーンでも使われる色で、洗練された厳粛なイメージを与えます。

テキストの色としても一番読みやすく、どのシーンにも合う色です。

他のどの色からも影響をうけないことから、自信を感じさせる色でもあります。

スタイリッシュでかっこいい印象がある背景が黒いWEBサイトは、白い文字を読み続けていると目が疲れることがあります。

たくさん情報を読んでほしい場合には、他の色に変える方がいいでしょう。

まとめ

普段何気なく見ている色ですが、それぞれの色には意味とその効果があります。
目的に合った色を使い、WEBブランディングやマーケティングに役立てましょう。

(執筆者:ころまるん)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次