“誘目性”と“視認性”の違いを意識しよう ー Webデザインで失敗しないために

“誘目性”と“視認性”の違いを意識しよう ー Webデザインで失敗しないために

そもそも「視認性」とは、単なるデザインのテクニックではありません。

例えば、道路の標識や工事現場の看板、あるいはパトカーや救急車の色。
これらは「理解させる」ことよりも、一瞬で「認識させる」ことを最優先に考えられています。
そうです。一瞬の判断が状況を左右する危険な現場において、視認性は大変重要な役割を持つのです。
それは、生存に関わる大原則を表しているとも言えます。

この「視覚の仕組み」に訴えかけることこそが、「視認性」です。
また、それはデザインにとって大変重要だと思います。

私たちは何かを表現する前に、まずこの「目がとらえてしまう(認識してしまう)」という
本能の仕組みを理解して考えなければいけないと思うのです。

だから、ホームページを作るときは、「好きな色を選ぶ」のではなく、
誘目性(目を引く)と視認性(読める・見つけられる)を意識するというお話です。
とくに「絶対にこれを見てもらいたい、売りたい、選ばれたい」と考えるならば必須です。

目次

デザインでの “誘目性”と“視認性”について

「誘目性」はパッと目がいく「見つけやすさ」のことで、
派手な色や強いコントラストで視線を引きつけることです。

また、「視認性」はパッと見て内容がわかる「理解しやすさ」のことで、
文字の読みやすさや形の識別性を指します。

デザインでは「まず誘目性で気づかせ、次に視認性で内容を伝える
という情報の優先順位が重要になります。

例えば、遠くからでも目立つ赤い看板は「誘目性」が高く、
その中の文字がハッキリ読めるのは「視認性」が高い状態です。

どちらかが欠けると「目立つけど読めない」
あるいは「読めるけど気づかれない」と、なります。

Webサイトはもちろんですが、チラシでも看板でも、
もっと言えば並んでいる商品のパッケージでも同じことが言えます。

また、Webデザインでは、この2つを切り分けて考えることで、
「アクセスはあるのに、売れない…」などの悩みが解決できます。

街中で絶対に見落とさない “誘目性”と“視認性”のサイン

標識のように、誰にでも伝わるようにすることを専門用語で「ユニバーサルデザイン」と言います。

たとえばこんなの…

  • 交通標識、信号機:あの速度で走っても見逃さないですよね?
  • 店内の「SALE」ポスター:興味がなくても、ついつい寄り道… (-_-;)
  • トイレのマーク(ピクトグラム):インバウンドで日本語がわからない人でもOK
  • 工事現場の黄色と黒のシマシマ:本能で危険を察知しちゃいます
  • 非常口の緑のマーク:映画館や劇場で、ちょっと邪魔なアイツです…
  • コンビニの看板:暗闇の中で「なんか欲しい、ほっとする」ずるいですね~
街中で絶対に見落とさない “誘目性”と“視認性”のサイン
街中で絶対に見落とさない “誘目性”と“視認性”のサイン

結局のところ…

  • 赤、青、黒、黄色、緑は、目を刺激する「最強の原色」だからです。
    特に、赤や黄色は波長が長くて遠くまで届くので、嫌でも目に飛び込む高明度な鮮やかな色だからです。
  • 黒と黄色を並べれば、明度の差が最大になって、脳が「非常事態」を勝手に認識します。
  • 青や緑は、自然界では背景の色になりますが、街中で使うと逆に「不自然さ」で目立つ特性があります。

つまりこれらは「脳が無視できない強い光の刺激」そのものです。
理屈の前に体が反応しちゃうんです。

「一瞬で判断させる知恵」は、街中の看板だけの話ではありません

むしろ、情報の波に揉まれている今のスマホ画面こそ、
この「ユニバーサルデザイン」の考え方が一番必要なんです。

街中の標識と同じように、パッと見て「どこを押せばいいか」「何についてのページか」が
分からなければ、ユーザーは一瞬で通り過ぎてしまいます。

だからこそ、私はホームページを作るとき、この「本能に訴えかける視認性」を何よりも大切にしています。

街中の標識と同じように、今のスマホの画面も「0.1秒の判断」がすべてです。
街中の看板で培われた目線を、Webに落とし込むだけで、お客様の反応は劇的に変わります。

人は、ものを認識するとき、「形」よりも先に「色」を見ています

たとえば、洋服を探すとき。
私たちは無意識に、
→「この形がいい」より先に
→「青が好き」「黒は避けたい」といった
色の条件で選別
しています。

これは好みの話ではなく
人間の視覚の仕組みによるものです。

「形」よりも先に「色」を見ています

人は「色 → 形 → 内容」の順で理解する

視覚情報は、まず 色や明るさ として捉えられ、
そのあとで 形や意味 が認識されます。

だからWebサイトや紙媒体でも、

  • 色で「気づく」
  • 形で「何かを理解する」
  • 文字で「内容を読む」

という順番が自然に起きています。

「スマホ・屋外・老眼!?」あなたのWebデザイン大丈夫?

あなたは、オフィスで、最新のMacに向かって「この薄いグレー、おしゃれ〜」なんて言っていませんか?
そのデザイン、一歩 外に出た瞬間に「ただの真っ白な画面」に化けてしまうかも…

Webの視認性は、見る側のユーザーの「物理的な環境」に支配されることを考えていますか?
→例として書きますが、白い背景に薄いグレーの文字は、視認性では完全に負けだと思います…

  • スマホ×太陽光:屋外で画面を見ると、コントラストが低い文字は消えます…
  • 40代からの「見え方のリアル」:老眼って寂しい言葉ですが、「スマホ老眼」なんて言葉もあり、若くても見えにくい人増えています。
  • 歩きスマホ(ダメだけど!)の視線:揺れる画面でも、一瞬で「何があるか」わかりますか?

「自分には見えているからOK」というのは、作り手のただの傲慢かもしれません…
特に40代以上の層をターゲットにするなら、視認性の低さはそのまま「機会損失」に直結です。

私たちが思っている以上に、30cm離れたスマホの文字は消えていますので…

おしゃれ、キレイを優先して「読ませる気がないサイト」を作るのは、いかがなものかと思います。
※生意気言ってすいません (*- -)(*_ _)ペコリ

“最強の視認性”を手に入れる、最初の一歩

考えすぎてしまうあなた、まずはこれをやってみてください。

  1. 外に出て見る:
    作った画面をスマホで、晴れた日の太陽の下で見てください。文字、消えてませんか?
  2. 薄目で見る:
    画面を目を細めて見てみてください。
    一番最初に目に飛び込んでくるのは何ですか?それが「誘目性」の正体です。
  3. となりの同僚にチラ見してもらう:
    「これ、何についてのページに見える?」と聞いてみてください。
    3秒で答えが返ってこなければ、それは「伝わっていない」証拠です。
  4. 「違う世代の人」に見てもらう:
    もしターゲットが40代以上なら、その世代の方に見てもらうのが一番です。
    「キレイかな?」ではなく「読みやすい?」と聞いてみてください。

私たちが「普通」だと思っている文字サイズが、実は「苦行」レベルかもしれません。

「自分の席」という、一番なれた、恵まれた環境でOKを出さないこと、
それだけで、あなたのデザインは「伝わる」ものに変わるはずです。

迷ったらこの順番:
「まず読める(視認性)」→「次に目立たせる(誘目性)」

「どっちも大事なのはわかってるけど、どっち優先??」と迷ったら、
0.5秒で「読めるかどうか」だけ確認してください。

  • 「オシャレな色」を捨ててでも「コントラスト」を取る
    背景に文字が溶けていたら、その時点で試合終了。
    迷ったら、文字をもっと太く、背景との差をもっとハッキリ。
    「これじゃ普通すぎる…」と思うくらいで、ユーザーにとっては「親切」なんです。
  • 強い色は「ここぞ!」の1箇所に叩き込む
    赤も青も黄色も…と欲張ると、画面がチカチカして脳が拒絶反応を起こします。
    「ここをクリックしてほしい!」というボタン一箇所にだけ、最強の色を入れ込む。
    それ以外は、極論「読めればいい」くらいの割り切りが、一番伝わるスピードを上げます。

毎日のお仕事、忙しいし、やることいっぱいです。
だからこそ、最低限これをやりましょう。

だって読めなかったら、何も起きないんですから ( ノД`)シクシク…

(執筆者:ころまるん)

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