
ある日の出来事…
ご紹介でお会いした、ちょいイケメンの担当者さんのお話です。
「スタイリッシュでかっこいいサイト」を作りたい
お客様スタイリッシュで、かっこいいサイトを作りたいんです。
色は、黒・白・グレイのモノトーンでシックに、しいて色を入れるならパープルぐらいかな~



それは、かなりおしゃれでかっこいいサイトですね~
ところで、どんな業種ですか?



介護施設です!!



えっ! 介護施設ですか…
黒・白・グレイ のモノトーン
+ パープル(紫)
この色の組み合わせは…、
⇒葬儀社の配色を連想させます…


そう思ったので、



「オレンジ」とか、元気になる色はいかがですか?
人に優しい色なので介護施設にあいますよ!



それは、ボクは好きじゃないです…



(心の声)いやいや、あなたの好き嫌いの問題ではないし…



介護施設を探すのは、「娘さん」が多いので、
「女性が好きな色」の方がいいと思います
その後、「緑」などの優しい色をたくさん提案しましたが、まったく噛みあわなく、
もちろんお仕事も決まりませんでした (-_-;)
色の話をして気づいたこと
この方は、「好き」という感覚だけで配色を決めていました。
でも、Webサイトは あなたの“好き”よりも、お客様がどう感じるかの方が大事です。
介護施設を探す人の多くは、「娘さん」「家族」「高齢者のケアを考える人」ですよね。
だから、色やデザインは見る人の心に温かさを感じるものであるべきなんです。
「スタイリッシュ」という言葉の落とし穴
Web担当者や依頼者が、👇たまに言う言葉
「スタイリッシュにお願いします」
辞書で調べると、“流行にあっている/洗練された”という意味。
だけど…
スタイリッシュ=良いデザインだけでは、Webでは成り立ちません。
おしゃれで洗練されたデザインは、確かにかっこいい。
でもそれは、物語・市場・ユーザーの背景があって初めて本当の価値を発揮します。
Appleみたいにシンプルでって、男性からたまに言われます
「Appleみたいにシンプルでカッコよくしたい!」これは、たまに言われる言葉です。
確かにAppleのサイトは美しい。
シンプルでプロダクトが主役で、余計なものがない。
でも考えてみてください。
Appleは製品そのものが、“世界水準のデザイン”であり、その製品の写真が美しく撮影されているからです。
撮影だけでも何億円も投資されていると思います。
単純に「Appleっぽく」と見た目だけ真似しても、ただの「白すぎる、空っぽのデザイン」になります。
カッコよさはゴールではない
特に中小企業の場合、これが普通です。
- 写真素材が十分でない
- プロの撮影が難しい
- 予算が限られている
そんな状況で、「スタイリッシュで頼む」とだけ言われても…
現実的に、「自分たちらしい、いいサイト」にはなりません。
むしろ「カッコいいのでは?という気持ち」が空回りするだけです。
本当に大切なのは何か?
Webサイトは、御社の価値やストーリーを伝える「信頼を作る場所」です。
見た目は大事ですが、それは“伝わったあと”の話です。
まず考えることは、
- お客様が何を求めているか
- どんな言葉や色が安心感をつくるか
- なぜあなたの会社なのか
という、「御社を選ぶ理由」を作るために、お客様とコミュニケーションすることこそが大切です。
その上で、デザイン(=スタイリッシュ)はプラスαとして機能します。
もし本当に「スタイリッシュ」という言葉でサイトを作るなら、
- あなたのビジョンが明確
- 写真などの素材が揃っている
- それを裏づける価値や物語がある
これがそろって初めて、“意味のあるスタイリッシュ”になります。
まとめ
中小企業のWebサイトで本当に大切なのは、
- 誰に向けたサイトなのか
- 何を強みとしているのか
- なぜ、あなたの会社を選ぶ理由があるのか
こうした中身の整理です。
それがそろってはじめて、デザインや色、いわゆる「カッコよさ」がちゃんと意味を持つようになります。
スタイリッシュに見せることが目的なのではなく、価値が正しく伝わった結果として、スタイリッシュに見える。それぐらいの距離感で、ちょうどいいのだと思います。
ちなみに最近は「スタイリッシュ」とはあまり言われなくなりましたが、代わりに「くすみカラーで」「ニュアンスカラーっぽく」「エモい感じで」と言われることがあります。
言葉は変わっても、クライアントの真意は、なかなかわかりません。
「それ、誰がどう感じる色ですか?」と聞くと、たいてい黙っちゃいます(笑)
→「なぜこうなるのかは、こちらに書きました」で、アートとデザインの違いの記事へ








