
少し前まで、ホームページは「情報を置く場所」という認識でした。
言いたいことを書いておけば、見た人が勝手に受け取ってくれると思っていました。
でも今のネットは、かなり変わってきたと思いませんか?
SNSがあって、AIもいて、ドラマもネットで見られるから家にテレビがない若い人たちも増えました。
そして一番の変化は、情報の発信方法の多様化とコミュニケーションの質の変化です。
→ネット全体が「見る人の役に立とう、楽しませよう」と変わったことです。
気が付くとネットは「おもてなし文化」の集まりに進化したのです。
そんな中で、あなたの会社のホームページだけが、昔のままで止まっていたとしたらどうでしょうか。
SNSも AIも、見る人に「おもてなし(接客)」している
たとえばSNSは、うまいインフルエンサーの投稿を見ると、「見る人のため」に書かれています。
「それ、わかります」「こんなことで困っていませんか?」と、相手に徹底的に話しかけてます。
逆に、自分の言いたいことだけを並べた投稿は、静かにスルーですね。
「自分から発信する場所」のように見えて、実は相手に寄り添わないと成立しないのが見てわかります。
また、AIはそれの最たるものです。
質問に答えるし、こちらの言い方に合わせて共感したように返してくれます。
頼めば、大阪弁でも話すし、悩みにも寄り添う。これは究極の接客だと思います。
つまり、ネットという場所そのものが、いつの間にか「見る人のためにある」のが当たり前になり、それが心地よくてみんな一日に何時間もスマホを見ています。
当然、見ない方もいますので、その方は違いますが、平均的なスマホの使用時間は2~3時間ぐらいです。
ネットの世界は、見る人のための情報であふれています
少し考えれば、あなたご自身も思い当たると思いますが、
出張ひとつ行くにも、交通機関予約 → ホテルの予約 → 現地への移動(地図) → 夜に行くお店の予約まで、すべてスマホやネットで完結させていませんか?
私たちは普段からネットの情報に深く依存し、その恩恵を受けて生活しています。つまりネットを便利に使っているのに、なぜ「自分たちの会社のホームページ」だと急に考えなくなるのか…
- うちはBtoBだから
- 業界的に、ネットからの問い合わせが少ないから
- とりあえず名刺代わりだから会社情報が載っていれば十分だから
そう言って、自社のお客様に良い接客を提供しようとしないのは不思議ですね、
普段からネットを使っているあなたは、本当は分かっているはずです。
不親切で情報が止まったままの御社のホームページは、お客様が選ばないということを。
なぜホームページだけが、「言いっ放し」なのか?
私たちが日常で使っているネットサービスは、常に「相手(ユーザー)」を見ています。
欲しい情報の更新が早いし、時間を奪わないように上手に案内したり、ユーザーに寄り添う工夫に溢れています。
しかし、多くの中小企業のホームページはどうでしょうか。
- 我が社はこういう会社です
- こんな商品、サービスを扱っています
- お問い合わせはこちら
見た人がどう受け取るかは知らん顔で、まさに「言いっ放し」の状態です。
リアルな営業や接客で考えてください。
お店に来たお客様に対して、挨拶もそこそこに自社の製品のスペックやサービス内容だけを一方的に喋り続け、最後に「で、買いますか?」と迫るような営業マンがいたら、ぞっとしますね。
ですが、これに近いことをホームページではやっている会社はとても多いです。
自身はいち消費者として、厳しい目でネットを見ているのに、自社のサイトとなるとコミュニケーションを放棄するような、ここから脱却することが、いまのホームページに求められている一番の大きな変化です。
なぜ、ホームページだと忘れてしまうのか
これは、経営者が悪いわけではないと思っています。
対面の接客なら、目の前にお客様に「伝えよう」と熱く語る経営者さんはたくさんいます。
でもネットになると、なぜか冷たい… 書いて、ホームページを置いて終わりです。
たぶん、目の前に誰もいないので、「誰かのために書いている」という感覚が持てないのだと思います。
相手が見えないから、自分の言いたいことだけ言う。これが起こっています。
でも本来の日本の会社は、接客がとても得意なはずです。
その普段の熱量をなぜホームページにも入れないのか…これが不思議で仕方がないのです。
同じことを書く場合でも、書く相手を見てほしい
たとえば「創業20年」と書くとします。
自分のために書くと、「創業20年、信頼と実績」。などと、普通に事実を並べて終わりです。
でもこれ、相手に説明するために書くと、こうなります。
「創業20年、父の代から変わらない味を、今もそのまま提供しています。
こどもの頃から通ってくださる方には、たいへん喜んでいただいています」。
書いている事実は、同じ「創業20年」ですが、前者は自分たちの事実のみで、後者は見る方への説明になっています。同じ言葉でも、誰に向けて書くかでまったく別のものになります。
自分たちのことは、しっかり書かないと伝わりませんが、ただそれを「自分が言いたいこと」を書くのか、「見る人にわかってもらうため」に書くのかで印象はまったく違うということです。
「自分たちはこうです」をそろそろ卒業して、 「見る人のため」に書くホームページへ
やるべきことは、実はとてもシンプルです。
ただ、「お客様に話しかける」、そして自分のためではなく、「見る方のために書く」。
これだけのことです。
たったこれだけの違いで、ホームページの印象はガラリと変わります。
なぜなら、「見る人のため」の言葉こそが、数ある競合の中から「御社を選ぶ理由」になるからです。
でも、ただ強みを並べるだけではダメです。
「その強みが、お客様にとってどう役に立つのか?」まで考える必要があります。
そして、ここが一番重要なポイントですが、
実はほとんどの会社が、「言いっ放しのホームページ」のままで止まっていますので、御社が「見る人のため」に変えるだけで、競合他社に差をつけることができるかもしれないのです。
「自分たちはこうです」と言うホームページから「見る人にとっていいページ」。
これが「Webブランディング」と呼ばれるものの正体です。
そして実は、中小企業のネット戦略、Webマーケティングの中でも、一番の基本だと私は思っています。
これを難しく考えないでください。
実際にやることは、あなたが日頃から対面で当たり前にやっているお客様への対応と同じことです。
そして、逆に注目していただきたいのは、「問い合わせの多い会社」は、これが例外なくできているということです。
誤解を解きたいです - Webブランディングは、Webマーケティングの基本
最後に、ひとつ大きな誤解を解いておきたいと思います。
多くの方は「まずSEOや広告で集客(Webマーケティング)をして、余裕ができたらWebブランディングに取り組もう」と考えがちです。
ですが、順番が真逆です。
Webブランディングは後でいいのではなく、Webマーケティングを成功させるための「土台(要)」です。
想像してみてください。
お金をかけて広告を出し、検索順位を上げてホームページに人を呼んでも(集客)、辿り着いたページが自社の説明がお客様に響かないものだったら、「自分には関係ない」と一瞬で離脱します。
「勝手に見ていって」と言われても、忙しい人たちの心を動かすことはできません。
みなさんがやっているのは、実はこれです。
「集客がうまくいかない」「問い合わせが増えない」の本当の原因は、
集客の手法ではなく、その手前の「選ばれる理由」を作ってないからです。
- Webブランディング(土台): 見る人に「選ばれる理由」を言葉にして用意すること
- Webマーケティング(集客): 必要としている人に届けること
土台がない場所に、どれだけ人を集めても売上は生まれません。
デザインを格好よく飾る必要も、大掛かりな全社ブランディングで大改革を行う必要もありません。
画面の向こうのお客さまを想い、「あなたのためにこれができます」とお伝えするだけです。
その小さな一歩こそが、御社のWebビジネスを劇的に変える一番確実なスタートラインになります。
ブランディングと「Webブランディング」は別のもの
「ブランディング」と聞くと、多くの経営者は身構えますが、それは大変革をイメージするからです。
そんな無理はできないから、短期間でできる「Webブランディング」です。
言葉のとおり、「Web」だけをブランディングします。
つまり、「画面越しのお客さまに、自社の強みを伝え、選ばれる理由を作ること」です。
これなら数ヶ月で実現できますし、ネットで戦うための最も実践的な初めの一歩になります。
日々の業務に追われる中小企業には、何年もかけるような余裕はないし、
「社長の一声で明日から業務が変わる」という圧倒的なスピード感で戦っている中小企業にとって、半年も一年もかけて全社ブランディングを行うのは、そもそも難しいです。
「一年経ったら、うちの会社なんてガラッと変わってるよ」
そうおっしゃる経営者さん、実はとても多いのですから。
