Webデザインで「色やレイアウト」をどう考えるか ― なんとなく選んでいるようで、実はそうでもない話

Webデザインで「色」の話をすると、
センスや好みの問題だと思われることがあります。

でも、実際の現場では
そんなに理屈通りに決めているわけでもなく、
「なんとなく、こっちかな」と選んでいる場面も少なくありません。

それでも、なぜかうまくいく。
その感覚には、あとから振り返ると
ちゃんと理由があることが多いのです。

このページでは、
Webデザインにおける「色」について、
テクニックではなく、考え方の部分を整理してみます。

目次

色やレイアウトは「きれいに見せる」ためだけのものではない

Webサイトは、
じっくり鑑賞される場所ではありません。

多くの人は、
流し見をしながら、
途中で止まったり、飛ばしたりしながら、
「読むか」「やめるか」「次に進むか」を決めています。

そのとき、
色は無意識のうちに

  • ここは読まなくてよさそう
  • ここは重要そう
  • 次はここを見るのかな

といった判断を助けています。

色は、
目立たせるための装飾というより、
迷わないための手がかりとして働いています。

Webで色やレイアウトを選ぶときに、自然とやっている3つのこと

色の話をするとき、
実は多くの人が、無意識のうちに
いくつかの前提を確認しています。

視認性|ちゃんと「見えるか」

文字が小さすぎないか
背景と文字の差が弱すぎないか
スマホでも問題なく読めるか

色以前に、
見えなければ、存在しないのと同じです。

可読性|読み続けられるか

一応読めるけれど、
なんとなく疲れる、ということはよくあります。

文字量、行間、強調の仕方、
色のコントラスト。

「読める」と「読み続けられる」は、
別ものとして考えたほうが安全です。

視線誘導|次にどこを見るか

大事な情報に自然と目が行くか
次の行動が直感的にわかるか
ボタンやリンクが埋もれていないか

色は、
視線の流れをつくるための
目印のような役割も持っています。

なぜ「配色パターンの真似」ではうまくいかないのか

「このサイトの色がきれいだから」
「SNSで見た配色がおしゃれだったから」

そう思って色を決めたくなる気持ちは、
とても自然です。

ただ、Webでは
それがそのまま正解になることは多くありません。

業種、価格帯、
お客様の年齢や状況、
購入や問い合わせまでの距離。

これらが違えば、
判断の基準もまったく変わるからです。

色は、単体で意味を持つものではなく、
置かれている文脈の中で役割が決まります。

色はブランディングと切り離せない

色は、ロゴや写真、言葉、価格、ストーリーと
必ずつながっています。

だから、色だけを変えても成果が出なかったり、
デザインだけ整えても問い合わせが増えなかったりします。

色は、Webブランディングの中で
「どう伝えたいか」「どう見られたいか」を
そっと支える要素のひとつです。

高級感のある色は、なぜブランディングと相性がいいのか

私たちは、色を理屈で決めているわけではありません。
でも、「これは違う」という感覚だけは、はっきりしています。

高級感のある色は、
その感覚を共有しやすく、
結果として品格や信頼を伝えやすい色だと感じています。

品格や信頼を感じやすい色だから

高級感のある色は、
それだけで売上を上げてくれる魔法ではありません。

ただ、ブランディングの視点で見ると、
品格や信頼といった印象をつくりやすいという特徴があります。

落ち着いて見えること、
安っぽく見えないこと、
ちゃんとしていそうだと感じてもらえること。

これらは、
色そのものの意味というより、
これまでの経験やイメージの積み重ねによって
自然に結びついている感覚です。

だから高級感のある色は、
会社やサービスの「姿勢」や「考え方」を
無理なく伝えやすい色だと言えます。

「なんとなく選んでいる」ようで、実は違う

私たち自身も、
毎回すべてを計算して
色を選んでいるわけではありません。

「なんとなく、こっちかな」
という感覚を大事にすることもあります。

ただ、その「なんとなく」は、
これまでの経験や失敗、
現場で見てきた反応の積み重ねから
生まれていることがほとんどです。

あとから振り返ると、
「ああ、そういう考え方をしていたな」
と気づくことも多いのです。

もう少し詳しく知りたい方へ

このページでは、
色についての考え方を整理しました。

具体的なテーマは、
それぞれの記事で詳しく書いています。

どれも「色やレイアウトの話」ですが、
本質は 伝わり方の話 です。

まとめ|色は「正解を当てるもの」ではない

Webデザインの色に、
絶対的な正解はありません。

あるのは、

  • 読みやすいか
  • 迷わないか
  • 次の行動につながるか

という視点だけです。

色はセンスでも、
完璧な計算でもなく、
経験が育てた判断のクセなのかもしれません。

そう考えると、
色の選び方は、
少しだけラクになります。

「高級感のある色」の組み合わせ(カラーパレット)

「高級感のある色」と聞くと、
ゴールドやシルバーを思い浮かべる方が多いかもしれません。
実際、それらは分かりやすく高級感を伝えやすい色です。

ただ、Webデザインにおいては、特定の色そのものよりも、
どの色を、どのくらいの割合で使うかによって
高級感の印象は大きく変わります。

メインカラーが何か、
それを引き立てる色をどう添えるか。
派手に使うのか、あえて控えめに使うのか。

そうしたバランスによって、
同じ色でも、落ち着いて見えたり、
品よく見えたり、逆に軽く見えてしまうこともあります。

ここでは、
Webで比較的使いやすく、
高級感を表現しやすい色の組み合わせ
(カラーパレット)を紹介します。

【色の基本】RGB カラーコード・カラーチャート(Web用カラー)

Webブランディングを考えるうえで、
Webで使われる「色の仕組み」を知っておくことは大切です。

Webページを見たとき、
私たちは文字を読む前に、
無意識のうちに色から印象を受け取っています。

イメージに合った色を感覚だけで選ぶのではなく、
「なぜこの色に見えるのか」
「Webではどう表示されるのか」を知っておくと、
色選びの迷いは少なくなります。

ここでは、
RGBカラーコードやカラーチャートなど、
Webで使われる色の基本を整理しています。
実際のデザインを考える際の、
土台として参考にしてみてください。

よくされる質問「色見本の書籍はどれを選べばいい?」

【答え】私たちは、迷うことなく「桜井輝子さん」一択です
この仕事をして20年以上になりますので、たくさんの色見本を見てきました(約20冊以上)。その中では、桜井輝子さんの本が一番「使える」と思います。理由は上品で洗練されているからです。
その時々で流行りはあるので選ぶ色はどんどん変化しますが、必ず参考になる色がこの本の中にあります。長く使えるコスパのいい本だと思います。

※Amazonのアソシエイトとして、Webブランディングラボは適格販売により収入を得ています。

配色アイデア手帖 めくって見つける新しいデザインの本[完全保存版]第2版 2023/7/28 桜井 輝子 (著)

上記もしくは、以下の「日本の美しい色」もおすすめです。
「(日本の伝統色(和の色)」は、優美で品格のある色が多いです。まさに高級感を表す色だと思います。

配色アイデア手帖 日本の美しい色と言葉 心に響く和のデザインがつくれる本[完全保存版]第2版 2024/12/20 桜井 輝子 (著)

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