
前の2記事は、中小企業の「サービス内容ページ」がうまく作れない「失敗の理由と改善方法」について書きました。
でも実際には、経営者や担当者と話すと、自社の商品やサービスを本当に熱く語られる方が多いのにです…。
「うちはここにこだわってます」
「この仕事だけは他社に負けません」
「お客様に喜んでもらえるのが一番です」
その話を、居酒屋で2時間以上も語り続ける方もいます。
でも不思議なことにホームページになると借りてきたネコ状態になります。
これでは、問い合わせは増えません… (-_-;)
ホームページを作る際、本来はスタッフさんたちと考えるのが一番いいのですが、そうできない時の対処法をお教えします。それがAIとの壁打ちです。
「AIに文章を書かせる」のではなく、「AIを相談相手にする」
AIの活用というとプロンプトを連想し、「命令して書かせる」となりがちですが、その手前の段階で、あなたの頭の中のアイデアはまとまっていますか?
それがないまま、ただ命令してもズレた答えしか返ってきません。
そして、「だからAIはダメなんだ!」と言ってみたところで、なんの解決もできません。
ですので、お勧めしたいのは、AIと「壁打ちする」ことです。
それは、AIに「自分の頭の中にある営業トークを引き出してもらう」ことです。
「最初の一声」は丁寧にいきましょう
まずAIに、最初にこう伝えてください。※このままコピペして使ってください。
※ここでは、chatGPTを想定しています。
営業トークをホームページにしたいので、壁打ちをしましょう。
一緒に、じっくり考えてください。
できるだけ質問してほしいのですが、
ただし、一度にたくさん聞かず、質問は一つずつお願いします。
まずは何が必要?
ポイントは、最初から文章を作らせないことです。
何かを提示すると、AIは答えを出そうとして、いきなり走り出します。
「もぉ~ それじゃない!」ってぐらいに勝手にたくさん書いてきますので、まずはそれを止めてください。
AIが、どう話すか確実なことは言えませんが、まずは「ゆっくり話す」を理解させます。
そうすると、たぶんAIは質問してきます。
(AIからの質問)まずは仕事内容を詳しく話してください
あくまで予測ですが、AIが質問してきたら自分の仕事について話します。
ここでは、箇条書きでもなんでもいいので、たくさん書いてください。
(短くまとめないでください)
複数の業務がある場合は、まずは一番主力の業務に絞って話してください。
※入力の際、「Enterキー」を押すとAIに言葉が飛んでしまうので、「メモ帳」などで入力し、コピペするとストレスが軽減されます。慣れている方は「Shift」+「Enter」で改行できます。
また、音声入力もラクでいいですよ!
この時に大事なのは、「普段、お客様に説明している」その内容を書きます。
いきなり改まって、難しいこと、専門用語の連発はダメです。
- どんな仕事をしているのか
- どんな相談が多いのか
- 何を大切にしているか/なぜこの仕事をしているのか
この段階は、発散の状態なので、思ってることをなんでも書いてください。
※最後にまとめるのはAIがやってくれます。
必要なのは文章ではなく、あなたの中の「営業マンとしての言葉」です。
次に、「実際のお客様の話」をしてください
実は、サービス内容と同じぐらいに必要なのが、御社のお客様のお話です。
「自分たちは〇〇です」と、自社のことを話すだけでは、お客様には選ばれませんので、
「お客様の悩みを、うちはこう解決しています」を語ってください。
こんな人が多くて、こんなことに喜んでくれる、という具体的な話をします。
※できるだけ詳細に、まずは「一番喜んでくれたお客様」1人のお話を。
もしできるなら、別のタイプの悩みを持ったお客様をあと2人ぐらい追加する
私のお客様の話をします。
〇〇な悩みを持っている方に、〇〇な提案や対応をしました。
結果、〇〇が改善され、「〇〇で良かった」と言っていただきました。
ここでは、「理想のお客様」ではなく、「実際に相談してくださったお客様」のことです。
それを具体的に書くと、御社だけの強みが浮かび上がってきます。
ちなみにこのあたりで、AIが走りだして、文章をどんどん作り始めるので…
「ちょっとまって」「もぉ~ それじゃない!」
「それ先の話だから」「ちゃんと話を聞いて!」って止めてください。
これを繰り返しながら、ゆっくり進めます。
※AIが先走ったら、遠慮なく止めて大丈夫です!
なぜこれが必要なのかというと、
AIは基本的に「平均的な話をします」。すでにネットの中の知識を網羅していて、まとめることができるので、あなたの会社を無視して、同業の話などの一般論を書いてきたりもします。
ですが、「選ばれる理由」を作るには一般論ではなく、あなたの会社のオリジナリティ、独自性が必要です。
その強みを引き出してもらうには、AIが走るのを止める必要があります。
それを止めて引き戻すには、AIと言い合いするぐらいの気持ちが必要です。
言いたい放題言っても、AIは根に持ちませんから大丈夫です (-_-;)
次に、よく聞かれる質問と、他社との違いを整理する
次は、営業中の会話を思い出して、エピソードなどをたくさん書きます。
・お客様から〇〇についてよく質問されます。
・他社との違いや、選ばれる理由は〇〇なことです。
と、思いつくままに、たくさんのお客様の声、御社の自慢を書いてください。
AIに、あなたのお客様や会社のことをたくさん伝えてください。
また、ここで出てくる内容は、のちほどそのままホームページの、
- よくある質問(Q&A)
- 選ばれる理由(導入事例のヒント)
- 強み(理念・ビジョン)などの会社概要
に、活用できますので、大変重要です。
「サービスページを書く材料」だけではなく、「会社のホームページ全体を書く材料」が出てきます。
話しきったら… 最後にAIへ文章化を依頼する
ここまで話して、初めて文章にしてもらいます。
例えば、こんなことを言います
ここまでの内容をもとに、ホームページの「サービス内容」の文章化をしてください。
・営業でお客様に説明している内容を意識してください。
・お客様の悩みや、解決できることが伝わる文章にしてください。
と依頼します。
ただしここで、一つ注意が必要です。
これは、AIの傾向ですが、AIは文章をきれいに整えて作ることが大得意です。
でも、ホームページでは「きれいな文章」が必要ではないのです。
AIに「自分の言葉」を残してもらう
最後に、必ずこう伝えてください。※ここ重要です。
できるだけ私の言葉や表現を残してください。個性をなくさないで。
きれいにまとめすぎないでください。 ※箇条書きだらけにしないで!
短くまとめすぎず、営業で説明している時の熱量が残る文章にしてください。
なぜなら、少し長いかな?ぐらいの文章の方が伝わります。
完ぺきな営業トークって退屈じゃないですか? むしろ不器用で一生懸命な方が共感されます。
現場での言葉は、その会社にしか出せない温度があります。
AIに任せすぎると、その大切な部分までそぎ落とされます(平均化されます)。
ホームページは、改まったよそ行きの文章を書く場所ではありません。
社長やスタッフの中にある「お客様へ伝えている言葉」を再現する場所です。
これができたら、もう一人の営業マンが御社に誕生します。それは最強です!
AIは、壁打ちすることで「相談相手」になります
最後に、AIとの付き合い方について少しだけ書きます。
世に出ている本を読むと、「いかに命令するか」という内容が多く、「話し合う・対話する」ではないと感じます。
結果、「AIは難しい・使いこなせない」と感じる方が多いと思います。
その方に提案です。
まずは、話し相手にしてください。天気予報などではなく、仕事の話し相手(相談相手)です。
「こう思ってるけど、世の中的にはどう?」
「何から考えればいい? これの事例ある?」
「他になんか気付くことある?」など、
AIを自分の考えを整理するための相棒にしましょう。
ちなみに、この記事を3つのAI(chatGPT、Claude、Gemini)に読ませて、
「これで、経営者の方は、サービス内容書けるかな?」と聞いたら、「まず、これで書けるよ」と
そして全員「3000〜5000文字はいけます」と胸を張って返してくれました。
良かったとほっとしましたが…(-_-;)
AIは放っておくといくらでも書いちゃいますから、最後の手綱は、あなたが握ってください。
あなたの言葉をしっかり入れて、いらない説明は削ってね!
ちなみに、壁打ちに慣れてない方は、今回はChatGPTを推します。
初心者の方が話しやすく、途中で話が脱線しても戻しやすいからです。
