
お客様が中小企業のホームページに一番に求めているものは、「この人たちなら、親身になって相談に乗ってくれそう」という温かさや安心感です。
でも多くの中小企業のホームページの、最も重要な「サービス内容」ページを開くとこんな感じになります。
- つめたい(熱量が伝わらない):対面なら溢れ出る想いや人柄が消え去り、普通の定型文になっている。
- すくない(圧倒的な説明不足):「知っていて当たり前?」かのような前提で書かれていて、お客様が知りたい情報が抜け落ちている。
- じぶん目線(顧客の立場に立っていない):「うちの製品、サービス、技術」の自慢ばかりで、「それがお客様の何に役立つのか」わからない。
私自身、実際に社長や担当者にお会いすると、自社の製品、サービス、技術への情熱を熱く語り、最後に「お客様の役に立ちたい」とおっしゃるのに…(私はたまに辟易しますw)
なぜかホームページは塩対応。この落差気づいてますか?
対面営業でのあの熱量はどこへ行ってしまったのか?
中小企業のWebサイトで「よくある失敗あるある7選」から考えましょう。
中小企業の「サービス内容」ページ失敗あるある7選
中小企業にお客様が求めるのは、「人柄が見える」「親身になってくれる」「相談しやすい」だと思うんです。
それがホームページにないと検討すらしてもらえません。
八方美人? ※あらゆるお悩み解決、なんでもできます
「どんなご要望にも柔軟に対応します!」は、一見すると良い言葉です。
「まずは相談してほしい」という思いから、つい書いてしまう会社も多いでしょう。
でも最初にこれを書くと、「誰のためのなんの製品・サービス・技術」なのかわからなくなります。
「何でもできる」は、読み手からすると「結局、何屋さん?」となります。
肝に銘じていただきたいのは、「何でもできる」=「何の専門でもない」と見えます。
まずは自分たちの専門性をしっかり書いてから、その後に「柔軟に対応します」が正解です。
強みが「丁寧・迅速・親切」
会社の強みやアピールポイントに、「丁寧・迅速・親切」と書いていませんか?
書くことはぜんぜんいいのですが、これだけだと御社を選ぶ理由になりません。
もちろん、嘘でも間違いでもないと思いますが、競合他社も、同じようなことを書いていませんか?
お客様からすると、どれも同じに見えて「この会社を選ぶ決定的な理由」にはなりません。
サービス内容が「飲食店のメニュー表」の状態
サービス名やプラン名、システム名だけがずらりと箇条書きで並んでいるページのことです。
提供する側は、「ちゃんと案内した」つもりなのですが、それ社内でしか通用しないのでは?と思わせる内容です。
初めてホームページに訪れたお客様は、専門用語の並びのようなメニューを見せられているので、「で、私はどれを選べばいいの?」と迷子になり去っていきます。
情報が古くて、時が止まっている ※2020年現在の仕様です 等
ページに数年前の日付が残っていたり、終わったキャンペーンや仕様などがそのまま掲載されているケースです。さらに、サービス料金が昔のまま、消費税率が古い、電話番号が変わっている、退職したスタッフが紹介ページに載ったままなど、「情報が更新されていない」ケースも少なくありません。
これを見たお客様は、「今もこのサービスってやってるの?」と疑念をもちます。
せめてキャンペーンなら「好評につき延長中です」などの一言が欲しいですね。
放置されたページに、「詳しい内容は、お問い合わせください」という説明不足な冷たさがあると、お客様はすぐ去っていきます。「詳しい内容」ってよく書かれてますが、それなに?って思うかも。
写真が素材集の謎の外国人 ※コーヒー&ハイタッチ
カッコイイつもり?で、フリー素材から持ってきた「見知らぬ外国人が、笑顔でコーヒーを片手にハイタッチしている写真」を載せてしまうパターンです。
別に日本でやってるってわかるんですが、なんていうか臨場感がないですよね。
これ、典型的な「顔の見えない」ページです。
やはり、社長やスタッフ、社内の写真がないと会社の雰囲気が一切伝わってきません。中小企業の最大の武器である「親しみやすさ」や「相談しやすさ」などの安心感を無視しているもったいないケースです。
サイト全体は、おしゃれになるかもしれませんが、問い合わせする気になるのかな…と思ってしまいます。
専門用語・自社ルール(身内言葉)の羅列…
「自社開発の△△システム」「◯◯フレームワーク」など、業界の人や自社内でしか伝わらないカタカナ語や社内用語が当然のように並んでいるケースです。
これはダメではないのですが、見てわかる説明がないと「???」です。
社内では日常会話でも、検討を始めたお客様にとっては「解読不能」だと感じます。もしかすると、いちいち調べさせる手間を強いている可能性もあります。これ苦痛ですよね。あなたは、頑張って調べますか?
ひとつ提案です。Googleに専門用語を入力して確認してください。
以前は、専門用語を調べると、その説明にまた別の専門用語が4つくらい出てきて、それぞれにリンクがされていました。「それをぜんぶ理解しろって言うの?」と、心が折れていましたが…
※最近、GoogleAIの仕様が変わり、その場である程度理解できる丁寧な説明に変わりました。
あなたのサイト、AIに負けてませんか? ぜひ参考にしてほしいです。
サービスが複数あるのに、違いがさっぱりわからない
「Aプラン」「Bプラン」「Cサービス」と複数のラインナップが載っているものの、それぞれの違いや「どんな人に向いているのか」が書かれていないケースです。
選び方の基準(フローチャートや比較表)がないため、お客様は「自分にはどれが最適なのか」を判断できません。迷わせた時点で、お客様は諦めて他のサイトへと去っていきます。
「うちのサイトもそうだ」と思ったら…
ここまでご紹介した7つの「あるある」、思い当たる節があった方も多いのではないでしょうか。
でも大丈夫です。いくらでも改善できます。
これらの失敗は「自社のサービスに真剣に向き合い、誠実にビジネスをしてきた」事実でもあるからです。
「きちんとした会社に見せたい」「少しでも多くの情報を届けたい」「あれもこれも対応してあげたい」という真面目な想いで、ついつい専門用語が増えたり、欲張って表現があいまいになってしまったりもします。
ただ必ずいらっしゃるのは、残念なことに「制作会社に丸投げした」と言う方です。(意外と多いです)
この場合、御社の「サービス内容」は、たぶん伝わっていません。そして問い合わせも少ないでしょう。
だったら、気づいた今がチャンスです。大改修してください。
大切なのは、ホームページにでも、対面での営業のような「熱量」と「親身な顧客視点」を取り戻すことです。
あなたが目の前にいるお客様を説得する時の営業トークをぜひホームページに再現してください。
説明しすぎは、しつこくなっちゃうかもしれないので、優しく話しかけてくださいね!
最後に、ここ数年で一番驚いた実話をひとつ…。
東京なのに電話番号が「03」じゃなかったので、“市”なのか?って確認したら“23区”だった (-_-;)
しかもレスポンシブ(スマホ対応)でもなく、むかーしのHTMLでできたそのページは、ホームページの古典だなって思って、ついついじっくり見てしまいました。
※これは、紙媒体をそのままWebに張り付けたようなページで、会社概要などは03でした。
続く「構造編」では、スペック主導からの脱却や、お客様の不安を解消する導線設計などです。
