
私たちが某会社さんのホームページを作り、普通にSEO対策もして、公開から1ヶ月以内にGoogle検索の2ページ目(11位~13位)に登場。
一緒に喜んでいたのに、その社長から「10位以内にできないかな?」と言われて、
「社長、圏外(100位以下)からの今の順位なので、これ以上は難しいし、今で十分じゃないですか?」と、やんわりお断りしたところ。
なんと専門業者さんに、こっそり依頼した結果、修正後すぐに41位~43位ぐらいまで下がってしまったようで、
「助けて、問い合わせゼロになった」と泣き付かれ…。仕方なくやり直しした時の話です。
診断:全ページにキーワード盛り込みすぎ問題
これは見てすぐにわかりました。とにかく同じキーワードが多いんです。
原因はわかりましたが、どうやって直すか、かなり迷いました。
まず、制作時のバックアップは手元にあります。こちらで作った元の状態にリセットするのは簡単です。
ですが、「もしかしたら新しいキーワードもたくさん追加されているかもしれない」と考えると、一括で消してしまうのはもったいないと悩みました。
また、新規の記事が12ページ追加されていたため、これらを一から再設置するのも手間がかかります。
さらに、業者側からの「SEO改善レポート」などの書類もなく、どこをどう変更したのか追跡ができませんでした。
そこで、業者さんが手を入れたページを、自分の目でひとつずつ確認しながら地道に直すという選択をしました。
(これが結構な地獄作業……)
実際に確認して、意図が理解できなかった変更点は以下の通りです。
- キーワード選定をした形跡がなく、バリエーションが特に増えていない
- メインキーワードが不自然に連呼されている(多いページだと20回以上)
- H1やH2などの主要見出しに、メインキーワードがてんこ盛り
※実はプロの技が見られるかもしれないと、密かに楽しみにしていました… - 追加された専門知識の記事12本も、まったく同じ方法
「社長、これなら意外と簡単に元の順位へ戻せるかもしれません」 そんな呑気なことを言いつつ、今回は5万円で引き受けました。
5万円って、作業量を考えると驚くほど安いです。
最初のホームページ制作時も、SEOの初期設定は調整費として3万円程度でした。
もちろん正当な対価はいただきたいところですが、私は「1か月で必ず上位表示させます」といった順位保証を売りにする業者ではないので、自分の実作業に見合った現実的な金額でしか見積もれないのです。
12記事の情報は活かしました
納品された12記事を読んでみると、業界のことをきちんと調べていたし、専門知識・専門用語も多かったので、私自身が、面白く読みました。
前回の記事と同じで、この頃は(約4年前)、まだAIさんたちが活躍していなかったので、たぶんこの担当者は一生懸命調べて書いていたと思います。上手に活かそうと思いました。
私、捨てない主義です。むしろぜんぶ拾います。
古いニュースや情報も必ず拾います。その会社の大切な歴史だったり、技術の話を簡単に捨てるなんて絶対にできないのです。
改善:12の専門記事ができたので、「まとめページ」を作りました
せっかく書いてもらった専門性の高い記事でしたので、それをまとめるページを作りました。
その業態の理解をお客様に深めていただくためにです。
そして、Google検索に対しては、「私たち専門性が高いです」のアピールのためです。
サムネなども専用のものを用意して、お客様が迷ったら見られるページを作りました。
サイト全体の構成は、自分たちが作ったものだったので、もちろん良い状態だったと思います。
そこに専門性がプラスされたサイトに進化しました。
もちろん、「メインキーワードの連呼」などは減らして、全体のキーワードのお掃除もしました。
Googleが推奨しているようなサイトにしたつもりです。
そしてさらに、作って数か月が経過していたホームページだったので、その業態に対する理解も深まっていたため、さらに「サジェストワード」などをしっかり加えました。
結果:1か月以内に元の順位に…
驚くほどスピーディに元の順位に戻りました。
これは、実際に作業を行った私もびっくりしました。
社長は、もちろん喜んだんだけど、これが相当たいへんなことなんだと理解できないまま、「簡単じゃん」みたいなノリになりました。もっとゆっくりやればよかったかな (-_-;)
その1年後に、ふと確認したらなんと検索1ページ目にいました。
「業種単体ワード」の1単語だけです。
複合キーワードの「業種単体ワード+地名」などでは、3位以内まであがりました。
ニッチなキーワードではありますが、1ページ目には、大手、wiki、見積もりサイトが並んでいます。その中にぴょこっています (笑)
その後、調子を聞いた時も、問い合わせは多いと喜んでいただいています。
このサイトは、SEO・UX・競合対策・Webブランディングがうまくいった例です。
この業種は、大手で競合する会社も複数ありましたが、そこで対応してもらうのが難しい方たちを、こちらで拾い上げるような仕組みを作っていました。大手と同じ場所で競うのではなく、そこで困るお客様は誰なのかを考え、その方たちに「うちなら対応できますよ」と伝える。
これもホームページの設計ですし、これこそ、その会社らしいWebブランディングだと思っています。
また会社側に対しては、ミスマッチな問い合わせを断るための仕組みも導入しています。
(内容はお教えできませんが)
少ないスタッフの時間を奪うような「困った問い合わせ」を減らす対策もWebで考えます。本当に大切なお客様に時間を使えるようにすることが、一番大切なのですから。
最後に:ホームページは“おもてなし設計”&SEOを始める前に戦えるかを見る
ホームページは、どこか「部分」だけ良くても、うまくいきません。
「SEOしたから」「Google広告したから」「サイトをキレイにしたから」と言っても、着地点であるホームページに「問い合わせる理由」がなければ、お客様は動きません。
一番の基本はこの2つです。
- お客様にとって「ここに問い合わせる明確な理由」があるか
- 一目で伝わる独自の魅力が整っているか(その会社らしさです)
そして、施策においてもうひとつ重要なことがあります。
それは、ホームページを作る前に「勝算のある場所かどうか」を見極めることです。
- 地元に同業が少ない業種:
「業種名+地域名」で着実に成果を狙いやすい環境です。 - 整体・美容・飲食など競合が多い業種:
地域名だけでは埋もれてしまうため、強みや特徴をさらに絞り込む必要があります。 - 全国でも少ない専門業種:
地域で縛る必要はなく、全国を対象にした専門キーワードで十分に戦えます。
だからこそ、商圏と競合を事前に分析して、「ここなら戦える」「この条件では成果を出しにくい」と正直にお伝えしてからお引き受けすることにしています。
SEOは、やり始めてから「どう順位を上げよう」と悩むものではなく、始める前に「本当に勝負できる市場か」を見極めること。 これが、最も大切なことだと考えています。
👉 よくいただく「SEO」の質問について書いた記事です
自社のホームページと照らし合わせながら、ぜひ参考にしてください。
- 【第1話】「スマホ非対応」のままSEOしちゃったサイト
すでにあった専門記事を活かし、スマホ対応と信用情報の強化で問い合わせ増やしたお話。 - 【第2話】うちで作って12位、別の会社修正して42位に…これ何したの?
キーワードの詰め込みすぎで順位が急落したサイトを、一ヶ月で元に戻したお話。 - 【第3話】ホームページが重すぎて表示が遅すぎるサイトを再構築
プラグイン40弱の激重サイトから、社長自ら発信できる状態に立て直したお話。
