【コラム】中小企業のホームページは「取材される前提」で作る - 広告費ゼロで集客するWeb戦略

【コラム】中小企業のホームページは「取材される前提」で作る - 広告費ゼロで集客するWeb戦略

「うちは小さな会社だし、メディアなんて関係ないですよね?」
これ、中小企業の経営者さんからよくされる質問ですが…、これは逆です。
小さい会社だから見られないということはなく、常にメディアはテーマに合った商品・サービスを探しています。

今は、お金をかけて広告を打たなくても、人が来る可能性がある時代です。
お客様がSNSで発信してくれたり、地図アプリの口コミに、こちらが気づかないうちにいいことを書いてくれていたりします。
それを見た人が、また集まってくる…
その連鎖が止まらなかったりするから本当にネットは面白いです。

そして、お客様が近くの飲食店やサービス(美容室や整体、リフォーム会社など)を探すときは、まずスマホの地図を開いて調べています。記者さんも同じで、ホームページや地図、SNSを見ながら取材先を探しています。入り口は、いつも「画面の中」です。

実際に私が関わってきた会社さんの中には、テレビ・新聞・雑誌・Webメディアなどを合わせて、100回以上も取材を受けている会社もあります。
これ、実は私が15年ほど前から、ずっとクライアントで実際にやってきて、今も結果が出続けている方法です。
流行りのテクニックは1〜2年で効かなくなりますが、これは時代が変わっても効果バツグンです。

目次

メディアが探しているのは「取材しやすい会社」です

テレビも雑誌もWebメディアも、共通で探しているのは、わかりやすくて、話がしやすくて、人柄が見えて、ストーリーがある会社です。そしてこれ、大企業より中小企業の方が圧倒的に大得意です。

記者さんが安心するのは、誠実で話を盛らなくて、きちんと対応してくれる会社で、それ自体が、「良いお客様対応ができる会社」とほぼ同じと考えていいでしょう。

ホームページが、ただキレイなだけではなく、「この会社、良い商品・サービスあるな」「いいキャラクターいる(社長・営業マン・販売員がしっかり顔を出しているなど)」「取材できそう」と判断され、それだけで取材の入り口が開きます。

狙うのは、まず地方局・タウン誌です(地域のメディア)

ここ、中小企業さんに一番伝えたいです。いきなり全国放送を狙わなくて大丈夫で、まずは、地方局・地域メディア、タウン誌などに来てもらいましょう。

理由はシンプルで、地域は会社数が少ないので、その地域で少し目立っていれば、選ばれる確率がぐっと上がるからです。目指すのは、地域でそのジャンルで、目立つ存在になることです。

そして地方局でも、いつもネタを探していますから、一度取材して「この会社、感じがいいな」と思われたら、何度も声がかかります。(他のメディアからも)
地域で名前が知れて、それを見た全国の番組や雑誌がさらに取材に来る。地域メディアは、その入り口です。

取材されるのは、食べ物だけじゃない

誤解されやすいので言いますが、取材されるのは、グルメや観光の会社だけじゃありません。
掃除のコツ、カビの取り方、洗濯のひと工夫など、そういう「暮らしの知恵」を扱う番組やコーナーは、いつも放送されています。

また飲食などの店舗、サービス業はもちろんですが、学校も、講習会も、なんでもありです。
自分では当たり前にやっていることが、外から見たら「すごい技」だったりします。

特に、地味に思えるような仕事ほど、ここでハマると一瞬でブレイクします。
「プロが教える裏ワザ」として紹介されたら、その日のうちに問い合わせがきたケースもあります。
「うちは取材されるような業種じゃない」と思っている会社ほど、実はチャンスが眠っています。

大企業より、小さな会社が選ばれる理由

意外かもしれませんが、大企業の取材は、途中で流れやすいと聞いています。
返事が遅かったり、確認事項が多かったり、広報が、責任者が… とプロセスが多いですね。
こういう理由で、なかなか難しいらしいです。
その点、小さな会社は強いです。社長の「OK」の一言で決まります。

また、一番の武器は「キャラクター」です。
よく見ませんか? いわゆる名物社長、面白い販売員の方、はじけた?職人さんや、おしゃべり上手な営業マンなど、中小にはこういう「個性的な人」が多いので魅力を感じるのです。

また、メディアが欲しいのは、成功のストーリーではなく、「人のおもしろい話」です。
がんばっている理由、悩んだ過去、今も試行錯誤している姿、この等身大のストーリーは小さな会社の方が圧倒的に濃いし温度があります。だからこそ「見る人に伝わる記事」になります。

さらにメディアは常にネタを探しているから、一度いい取材ができると、また来ます。
それを繰り返しているうちに、地域から全国へ、タウン誌から雑誌・テレビへと、どんどん広がり、そこから連鎖が始まります。

※ちなみに最近は、こちらが何もしていないのに、外国人観光客(インバウンドのお客様)が勝手にお店を広めてくれる、という面白い現象も起きています。これはこれで一本のテーマなので、また別の記事で書きます。

ホームページは「取材される前提」で作る

テレビ、雑誌などのメディア会社は、昔のようにお金をかけられなくなっているので、まずは、ホームページで調べることが多いです。最初にホームページの画面の中で見て、判断して候補を選ぶのです。
あなたのホームページは、選ばれる魅力がありますか?

その中でも、特に重要なのが「現場やスタッフの写真」です。ここがいかにもなフリー素材だったり、あまりキレイとは言えない写真が並ぶと、「魅力がないな」と一瞬で離脱します。
つまり、ホームページが良くない時点で候補にすら入らないのです。

逆に言えば、きちんと自社の空気を出している会社は、それだけで選ばれる側に回れるということです。
アピールすることは、売り込みのことではありません。
実際の現場や人、考え、空気、できたらストーリーを、きちんと外に出しておくことです。

ポータルサイト、SNS、地図アプリといった「道具」をどれだけ頑張っても、たどり着いた先のホームページが空っぽならば、お客様もメディアも一瞬で離脱してしまいます。

今は、ふつうのものを「美味しい」と言ってもらえる(日本はなんでも美味しいんだもん)
ふつうの仕事を「すごい」と言ってもらえる(その業界ではあたりまえでも、お客様には衝撃)
本来なら、小さな会社ほど売れる時代なんです。

でも、その入り口に立っていなければ、その流れには乗れませんから、「見つけてもらう」を前提で、きちんと出しておくこと、それを意識するのかしないのか、それだけで差がつきます。

もう一度質問です。
あなたのホームページは、選ばれる魅力がありますか?

まずは「ちょっとだけリニューアル」がおすすめです

むずかしいことは必要ないです。少しだけ、制作会社に変更をお願いしましょう。
→問い合わせページに「取材のご依頼もこちらへ」と添えておく。

これだけで、見る人の目線が変わります。
今は取材がない会社でも、仕込んでおけば、可能性の窓口になります。
(これすごく大事です。ぜひやってください!)

それと後日、できたらこちらも…
「当たり前すぎて書いていなかったこと」を、熱のある言葉で書き足す。

何屋さんで、何にこだわっていて、どんな人がやっているのか。
あなたにとっては当たり前でも、見てくださる方には新鮮に映ることがあります。
それがその会社の「価値」です。

さらにおまけです!
会社やスタッフ、商品の「写真」を見直す

これはすぐにはできないと思いますが、古い、キレイじゃないなど、自分自身が納得していない写真を、まあいいかと放置しないでください。

今はスマホでも十分にキレイに撮れますから、若いスタッフさんに相談して(ここ大事)、撮り直してもらうのはいかがでしょうか?
→ちなみに、歴史のある写真はOKです。めっちゃ昭和やレトロな写真は逆にうける可能性があります。

ホームページを作ってから、テレビ出演まで

最後に、ひとつ実例をお話しします。
私が手掛けさせていただいたホームページで、テレビ「プレバト」の陶芸の先生になられた方がいます。
陶芸家の前澤幸恵さんです。

ご縁があってサイトを作らせていただいたのですが、作品があまりにも素敵で、当初は「過去の50作品を載せましょう」という話だったのに、気づいたら200作品(200ページ)以上の大作になりました。これ普通に考えてやりすぎですが、もったいなくてやめられませんでした。(それぐらい魅力的な作品ばかりです)

このサイトで大切にしたのは、まさに今日お話ししたことで、彼女の作品や技法を言葉にしてていねいに書くこと、美しい作品を、彼女の歴史と一緒にたくさん見ていただくこと。

そして最後に、私たちがこだわったのは…、
私たちのデザインで作品の邪魔をしないことです。デザインを最低限にして、作品がより映えるようにしました。
サイトを公開後に、テレビ局の方に見ていただけたようです。とても嬉しいです。
もちろん、前澤さんの作品が本当に素晴らしいのですが、その魅力を見つけてもらうための入口を作れたことに感謝しております。

ぜひ一度、美しい作品の数々をご覧ください。そして前澤幸恵さんを応援してください。

この記事の第二弾を書きました。取材を前提に、そして外国人観光客(インバウンド)についてです。
【コラム】外国人観光客が、広告なしで勝手に集まる店・会社になるには? - インバウンドは、英語より先に「日本語のホームページ」を充実させよう

さらに、質問が多かった「写真の撮り方」についても1記事書きました。
【コラム】スマホでもOK! ホームページの「素人くさい写真」を、プロ級に近づける3つの裏ワザ - ※写真の撮り方、事前準備について

ぜひ、みなさまのホームページを充実させてください!

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