Webデザインで「色やレイアウト」をどう考えるか ― なんとなく選んでいるようで、実はそうでもない話

ホームページの制作で、「色やデザイン」の話をすると…、
依頼主からは、「僕はセンスがないから」と自虐を聞かされ、
逆に、「好きなのは こうなんだよね」と熱く語られることのどちらかです。

ですが結局、イメージなどの 具体的な話は、何もないまま丸投げされます。
それでも、最後はなんとかまとめきる。
デザインの仕事は、これの繰り返しです。

実際のところ、私たちには、パターンや型はなく、
これに当てはめれば、絶対に失敗しないというものはありません。
でも、あとから振り返るとちゃんと理由があることが多いと思います。

このページでは、デザインイメージについて話すのは難しいので、
Webデザインの「色」について、テクニックではなく、
こう考えるといいかな?の部分を整理してみます。

目次

色やレイアウトは「キレイに見せる」ためだけではない話

基本的にホームページは、
相手が「見てくれること」を前提に作るものではありません。

多くの人は、流し見をしたり、
途中で他のことをしたり、興味のない部分は飛ばしたりしながら、
「読むか」「次に進むか」「もう閉じるか」を決めています。

そのときの「色」の役割は、無意識の状態であっても

  • ここは読まなくてよさそう
  • ここは重要そう
  • 次はここを見るのかな

といった判断を助けています。
つまり目線を誘導しているんです。

Webで色やレイアウトで、自然とやっている3つのこと

「色」を考える時、意識してできなければいけないことがあると思います。

視認性 ~多様な環境でも「見えるか」

  • 文字が小さすぎないか
  • 背景と文字のコントラストが弱くないか
  • スマホ(小さな画面)でも問題なく読めるか

色のこと以前に、見えてなければ、意味はないのです。
また、環境変化による炎天下など、
多様な環境でも読めるか?も、重要になってきたと思います。

可読性 ~読み続けられるか

一応は読めるけれど、読みにくい、疲れるということは多いです。
文字の量、行間、強調の仕方、色のコントラストは意識してますか?

「見える」と「読める」と「読み続けられる」は、別ものです。

ホームページの作り手は、若い人が多い。
→でも読む人は、シニア60代、70代もいます。年齢差、意識してますか?

視線誘導|次にどこを見るか

  • 大切な情報(ここ見てほしい)に自然と目が行くか
  • 次にどこを見るか(見せるか)、直感的にわかるか
  • ボタン・リンクが、単なるバナーになってないか
    ※押してほしいのに、「押せる気がしない」になってないか?

色は、視線の流れをつくる目印としての役割もあります。
また、作り手側が、意図的に仕掛けるものでもあります。

なぜ「配色パターンのマネ」ではうまくいかないのか

「このサイトの色がきれいだから」
「SNSで見た配色がおしゃれだったから」

そう思って色を決めたくなる気持ちは、とてもよくわかります。

ですが、ホームページでは、それが失敗に終わることが多いと思います。
それは、その色が「その会社や商品」を表していないという違和感だと思います。
理由はこの3つです。

  • その会社らしさ」「その商品らしさ」という目線がない
  • 売れる」「問い合わせを もらう」などの「目的(ゴール)」が設定できていない
  • どこを見ても「この会社だ、商品だ」と伝わる一貫性がないから

私たち制作サイドは、この「ゴール(目的)」を依頼主と共有し、色でも表すことが大切です。
「なんだか信頼できそう」という、もやっとした感覚は、そうした全体設計から生まれます。

この「なんだか、うちらしくない」という違和感は、 些細なことに思えますが、
実はホームページが公開されている間、ず~っと残り続けます。

クライアントは、「自分たちらしくない」「色が変、気持ち悪い、違和感がある」としか表現できません。
でも結局、納得できないまま諦めてしまいます。

そんな「気の毒なホームページ」を増やしたくないですよね?

まとめ:高級感のある色は、ブランディングには欠かせない

高級感のある色は、単に「華やかに見せる」ためのものではなく、
その会社がお客様に対して感じている「感謝」や「誠実さ」を表すから良いのです。
見る人は、この色を見た時に無意識に何かを感じ取ります。

  • 落ち着いていて、品がある、ウソがなさそうに見える
  • 細部まで「きちんとしている」と感じる
  • 安っぽさにがなく、不安を感じさせない

こうした信頼できそう、整然としている印象で、お客様は「ここは、大丈夫だ」と感じます。
「高級感のある色」を選ぶということは、「仕事に対する姿勢」を、視覚で伝えるということです。

たとえば、「うちは安さが勝負だから、高級感は関係ない」と思う方もいるかもしれませんが、
たとえ手頃な価格の商品であっても、「いい商品である」という安心感は不可欠です。

ファストフード、早い・安い・うまいご飯、ファストファッションだって、
しっかりした印象がなければ買いませんよね?

ホームページは、その会社であり、お店でもあります。
色は、お客様を迎える「入り口や玄関」です。
ここの印象が悪かったら、その後の商売(事業)は、どうなるのか…
考えるだけでも心配になります。

もう少し詳しく知りたい方へ

このページでは、色についての考え方を書きましたが、詳細な内容は、各記事で書いています。
どの記事も「色やレイアウトの話」ですが、本質は 伝わり方の話 です。

「高級感のある色」の組み合わせ(配色・カラーコード)

高級感を表現しやすい色の組み合わせを紹介します。
季節の行事の色も作っていますので、ぜひお仕事にご活用ください。

【色の基本配色】RGB カラーコード・カラーチャート(Web用カラー)

Webブランディングを考えるうえで、「色の仕組み」を知ることは大切です。
私たちは、文字を読む前に、無意識のうちに色から印象を受け取っています。

イメージに合った色を感覚で選ぶのではなく、
「Webではどう表示されるのか」を知っておくと、
色選びの迷いは少なくなります。

このページは、RGBカラーコードやカラーチャートなど、
Webで使われる色の基本配色を整理しています。

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