
ここまで、中小企業のホームページ改善に必要なページをひとつずつ解説してきました。
気付けばこのシリーズも11記事目で、各ページの役割と「やってはいけないNG表現」など書いてきましたが、ここで一つの大きな疑問にぶつかるはずです。
「結局、ぜんぶ大事ってことだから、でもどこから直せばいいの?」と…
今回はシリーズのまとめとして、限られた時間や予算の中で最短で効率良く成果を出すための「ページ修正の優先順位」をお教えします。※これはあくまでも、わたくし個人の見解です。
ホームページにおける「各ページの重要度」の考え方
本来はマーケティングやホームページ制作の教科書通りに考えるのなら、優先順位が高いのは、圧倒的に「サービス内容」と「実績・導入事例」ですね。
なぜなら、お客様が問い合わせを決める理由は「自分たちの課題を解決できるか(サービス内容)」と「信頼できる会社なのか(実績)」の2つだからです。
ここが不十分なままで他のページを修正しても、検討の候補にもなれません。
また、お問い合わせの直前に不安を解消する「会社概要」や、詳細を確認したい方が見る「Q&A」も、成果を得るための重要な要素です。
理論上は、以下の順番で揃えていくのが理想とされているようです。
- サービス内容(最優先):価値を伝えるメインコンテンツ
- 実績・導入事例(最優先):検討の決定打となる社会的証明
- トップページ:各コンテンツへ案内する総合インフォメーション
- 問い合わせ:着地のゴール
- 料金一覧・会社概要・Q&A:不安解消と判断材料の補強
理想としては、この順番で完璧に作り込めたらいいのですが…。
私がお勧めするのは、次の章の順番です。
挫折しないで「改善速度とコスパ」で選ぶ、手直しの順番
ページの改善に一番大切なのは、とにかくスピードです。
やると決めた時に時間がかかると、まあ大変だからあとでいいか…になりやすいです。でも、今日もあなたのページを見て帰っていくお客様が必ずいるからです。
これは、いわゆるザルってやつで、毎日、血を流しているようなものです。
修正のスピード重視で考えると、「サービス内容」「実績・導入事例」は、最も重たい時間のかかるコンテンツです。
だから「サービス内容ってどう直すの?」「導入事例を取材しているよね?」というのが本音ではないでしょうか。
一番重たいページから手をつけて止まるぐらいなら、「手軽に修正できて、すぐに効果が出る場所」から着手するのが最も賢い選択です。
現場のスピード感とコスパ(投入する労力に対する成果)を最優先にする場合、おすすめの着手順は以下の3ステップです。
ステップ1:問い合わせページの改修(即効性・コスパ最高)
一番手軽に修正できて、即座に効果が出るのが問い合わせページです。
(制作会社に頼むだけです)
製品・サービスに興味を持ち、「問い合わせよう」と思ったお客様が、「入力項目の多さ」やフォームの不便さで離脱してしまうのは、ホームページ運用で一番もったいないことです。これ、常に血を流している状態です。
だってもう目の前にお客様はいるんです。それなのにフラれるって最悪です。(-_-;)
特にBtoBの場合、「自社の抱えている課題が複雑で、フォームのテキストにたくさん状態を書く必要がある」というケースが多々あります。
そうしたお客様は「電話でサクッと話したほうが早い」と考えるため、問い合わせページに「タップですぐ繋がる電話番号」がないだけで、せっかくの機会を丸ごと逃すことになります。これ致命傷です。
- 無駄な「必須項目」を削る ※とにかく削除です。
- 「お電話でのご相談はお気軽に」と明記し、スマホでタップできる電話番号リンクを置く
※こちらの「問い合わせページの改善」を参考にしてください。
必須項目が少なくて簡単にできる問い合わせできること(難しいことはあとで!)、迷ったときにすぐかけられる電話番号(リンク)は、お客様からするとストレスがなく「気の利いた会社だな」になります。
この2つをやるだけでも、今、目の前にいる大切なお客様にご迷惑、プレッシャーをかけないことが一番重要です。
短時間で大きな「出血」を止めることができます。まずは真っ先にこの穴を塞ぎましょう。
たとえばBtoBの場合、大きな金額が動くからこそ、お客様は「まず相談だけしたい」と思っています。だからフォームは「相談のハードルを極限まで下げる場所」にしてあげてください。
たとえばこんな言葉も有効です。「まずはご相談だけでもお気軽に」「お見積もりの前のざっくりした質問でも大丈夫です」。でもこれはサービス業でもなんでも効果あります。
ステップ2:トップページの導線を整理する
トップページはホームページの玄関であり総合インフォメーションです。
トップで一番重要なのは、「→次にどのページを見てもらいたいのか」その意思をはっきりとお客様に提示することです。
せっかく作ったページを、たくさん見てもらいたいと考える方もいると思いますが、実際には見るページが少ないほどお問い合わせの成約率(CVR)が高くなります。
「たくさん見る = 迷う・決め手がない」とお考えくださいね。
ですのでこの場合、トップから必ず →「サービス内容」のページに飛べるのがマストです。
ですから、その誘導が的確にできているかを必ず確認して、そこだけでもいいので直してください。
これは、バナーの位置を変更するだけでもできますので、それほど大変な作業ではないと思います。
※こちらの「トップページの改善」を参考にしてください。
ステップ3:サービス内容ページのブラッシュアップ(一番重要・しっかり取り組む)
ホームページの核となる一番重要なページです。
ただし、構成の検討や原稿作成には相応の時間とエネルギーが必要になります。
ステップ1と2で足場を固めた上で、腰を据えてしっかり作り込みましょう。
ただはっきり書きますが、ここもさほど難しくないです。難しく考えているだけです。
よろしければ、この3記事をさくっと読んでください。
※こちらの「失敗例(考え方)」、「自分たち目線をお客様目線に変える」、「内容をAIと書く(書き方)」を参考にしてください。
「大変だな…」とため息が出そうになりますよね。でも、ここを避けて通るといつまでもお客様は増えません。
一度がんばって作ったら、ずーっとお客様を呼び続けます。そこがホームページのいいところです。
3. 【番外編】「導入事例」や「Q&A」は一旦放置でOK!
「導入事例やQ&Aも作らなきゃ…」と考えると、大変すぎますね…。
これらは確かに強力なコンテンツですが、取材や準備に時間がかかるため、制作のハードルが高いです。
準備に時間を取られてホームページ全体の改修が止まってしまうくらいなら、最初は「あえて放置(後回し)」にする割り切りが大切です。
逆にお勧めなのが、「会社概要」「料金一覧」です。
最低限の「基本情報」や「価格の目安(見積もり例)」があったら、まずはそれをページに反映しましょう。
料金一覧ページがない場合は、サービス内容の中に「お見積りの例」という章を作って書き込んでしまいましょう。
それだけでも十分に機能します。
導入事例・Q&Aは、まずはステップ1〜3を稼働させ、日常業務の中で素材や「お客様からの質問」が集まってきた段階で、少しずつ増やせれば十分です。難しい場合は完全に捨ててしまっても大丈夫です。
導入事例の代わりに、経営者とスタッフで記事を書かれるのもお勧めです。
インタビューではなく、みなさんの日記として「ブログ」に感想をあげていくのです。
これは、お客様の参考になるだけではなく、AIO・SEOにもなります。
※こちらの「ブログが書けないの3つの勘違い」、「書けないの解決法!」を参考にしてください。
難しいと考えすぎて手が止まるよりも、スピード感を持ってできるところから改善していくこと。これこそが、限られた時間で成果を出す方法です。
最後に、数々の失敗例なんて失礼なことを書いてお許しください。
でも大丈夫です。原因がわかれば、ページは必ず良くできます。
ぜひ改善できそうなところから少しずつ直してください。きっと問い合わせは増えます。
ホームページの改善シリーズは、
トップページ/問い合わせ/会社概要/事業概要(会社案内)/サービス内容(失敗例・実践編・AIと執筆)/実績・導入事例/料金一覧・価格例/よくあるご質問・Q&A/まとめ・優先順位 です。
私が目指しているのは、その会社の等身大の良い姿を伝えて、「この会社と付き合いたい」とお客様に思っていただけるホームページです。
実は、Googleの評価基準である「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」でも、現場でのリアルな体験や生きた言葉が最も評価されます。
このシリーズでは、中小企業が、その会社らしさで「選ばれる理由を作る」を一緒に考えていきます。これがまさに、中小企業のWeb戦略(Webブランディング)です。
